6Vモンキーと6V用パーツの特徴

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6V電装を採用した通称“6ボルトモンキー”。ここでは12Vとの違いや、6Vならではのカスタム術、注意点などを探ってみた。

→ 懐かしの6Vモンキー

→ タマ数も豊富な12Vモンキー

ポイント式点火と6V電装

6Vモンキーの大きな特徴は、

<1> ポイント(接点)マグネット式の点火方式

<2> 6Vの電装

を採用していること。

ちなみにスーパーカブの場合、1981年に定期的なメンテナンスが必要なポイントマグネットの点火方式から、メンテナスフリーのCDI点火方式に変更。86年には、これまでミニバイクの主流となっていた6V電装から、安定した電力を供給する12Vの電装に大容量化された。

モンキーもカブと同様、技術の進化に伴い92年にCDI点火方式および12V化に変更となった。

ティアドロップ型タンクを備えたZ50JZ~Z50JJ は“6V(ボルト)”、92年4月発売以降のモデルは“12V(ボルト)”と呼ばれ区別されている。

→ モンキーの大まかな種類

→ 6Vモンキーと12Vモンキーの違い

→ 6V車と12V車の見分け方

→ “ナンバー”で分かる6V車と12V車

→ モンキーの「クランク」「ピストン」「コンドッド」の違い

6Vだってまだまだ現役!ただし、ウデと知識が必要

6V電装とポイント式点火の問題点を研究し、改善したのが12V電装とCDI式点火。その結果、12Vは6Vに比べ、点火系のトラブルが少なくなった。

「6Vは故障が多いのか…」と思うビギナーも多いだろう。しかし、それはちょいと違う。バッテリーやレギュレーターのメンテナンス、定期的にポイントの点火時期調整をしっかりやれば、6Vでも12Vに劣らない性能を十分発揮してくれる。

→ 6V車のポイント調整

6Vのメリットとデメリット

モンキーカスタムの主流は、中古車のタマ数の多い12Vが主流。それらも影響し、ほとんどのエンジン系キットは一部を除き、12V車をベースに開発が行われてきた。

そのため、「12Vエンジンには組み付け可能だが、6Vエンジンには組み付け不可」というエンジン系パーツは少なくない。

6Vのデメリット、それは12Vに比べて使えるエンジン系パーツが少ないことだろう。

ただし、一方で12Vに比べ、点火時期のセッティング幅が広い、ポイント式ならではの点火時期セッティングの楽しさが味わえる、エンジンチューニングに強くなれる等のメリットも。

程度良好の12Vを購入するよりも、格安の6V不動車を手に入れ、残りのお金で自分流にカスタムする。これも6Vならではのメリットであり、楽しみ方だろう。

電装系各部はきめ細かな気配りを!

安定した電力を供給する大容量の12Vに比べ、6Vは「ヘッドライトやウインカーが暗い」「電球が切れやすい」「ホーンが小さい」等々、保安部品の機能性と安定感は△。

各部の性能を100%発揮させるためには、レギュレーターやバッテリーなど、日頃から各部のメンテナンスをきっちりと行うことが必要だ。

ちなみに市販の「コンバートキット」を使えば、6Vから12V への変更も可能。詳しくは「4ミニチューニングへの道/6Vから12V への変更方法」の項を参照のこと。

→ 6Vモンキーを12V に変更する方法

6Vミッションで4速クロス化

6Vの4速リターン式ミッションは、1速~3速がショート、4速が1.000を切るオーバードライブ(年式により異なる)。

一方、12Vの1~2速は、公道での俊敏なスタートを前提に設定されたワイドレシオ設定。このワイドレシオ設定は、「1速で引っ張りすぎると、2速にシフトした瞬間の衝撃が大きい」等々、乗りにくさが指摘されることも。

これを解消するための定番カスタムが、

『6V用メインシャフト&カウンターシャフト』

『6V用1速/2速』

『12V用3速/4速』

『12V用シフトドラム』

以上を組み合せ、4速クロスミッションにする手法。12V用クランクケースに無加工で装着できるのがポイントだ。

なお、ギアレシオに関する詳細は、「4ミニを楽しもう! エンジン系のカスタム/ミッション講座」の項を参照。

●各マシンのギアレシオ(ギア比)
6V用4速リターン
ギア 1速 2速 3速 4速
ギアレシオ 2.692 1.823 1.3 0.958
12V用4速リターン
ギア 1速 2速 3速 4速
ギアレシオ 3.272 1.937 1.35 1.043
モンキーR用4速リターン
ギア 1速 2速 3速 4速
ギアレシオ 3.272 1.937 1.35 1.09

【ミッションの関連ページ】

→ ミッションのしくみと構造

→ ミッションのレシオ/クロスミッション

→ 社外ミッションとクラッチとの密接な関係とは?

→ ミッションの分解・組み付け

→ 組み付け時のシフトチェンジの確認

6V用クランクケースは頑丈か?

6V用クランクケースは12V用クランクケースに比べ、スタッドボルト周りの肉厚が厚く肉抜きが少ない。ただし単純に「頑丈」と考えるのは禁物。クランクケース、また先述したミッションとも、6V用は生産からすでに20年以上が経過。長年の使用による劣化はもちろん、たとえ新品であっても材料である金属そのものが劣化している可能性がある(保存場所や保存状況による)。6Vミッションで4速クロス化する等、6V用パーツを流用する場合は、その点を留意して使用する必要がある。

【6Vと12Vのモンキー】

→ 懐かしの6Vモンキー

→ タマ数も豊富な12Vモンキー

【クランクケースの関連ページ】

→ クランクケースを割る

→ クランクケースを合わせる

 

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