モンキー(Monkey)・エイプ(APE)のエンジン、腰下パーツ

モンキー(Monkey),エイプ(APE)のエンジンの腰下パーツ




腰下の主要パーツ

エンジンの腰下とは、クランクケースに付随するパーツの総称。腰上に比べてパーツの総数は一見多めだが、“柱”となるパーツが数多く組み込まれているのがポイント。12Vモンキーを参考に、柱となる部分の名称と役割を説明しよう。

モンキー(Monkey),エイプ(APE)のエンジンの腰下パーツ

腰下はクランクケースを始め、クランクシャフト、ジェネレーター、クラッチなどのパーツで構成されている。

ジェネレーター

左側のカバー奥にある電装系パーツ。アウターローターとも呼ばれる。保安部品やバッテリー、スパークプラグなどの電装系パーツに電力を供給する発電機の役割を担う。

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エンジンの始動とともにフライホイール(丸い部分)が回転し、発電を開始する。フライホイールはクランクシャフトの慣性力を上げる「はずみ車」の役割も持っている。写真は12Vモンキー用。

モンキー(Monkey),エイプ(APE)のエンジンの腰下パーツ

写真下は12Vモンキー用のフライホイールを取り外したところ。フライホイールはクランクシャフトに直結。電磁コイルの周りを回転し、発電を行う。

モンキー(Monkey),エイプ(APE)のエンジンの腰下パーツ

写真下はレスポンスに優れた軽量型アウターローター(社外品)のフライホイール部を取り外したところ。

モンキー(Monkey),エイプ(APE)のエンジンの腰下パーツ
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クラッチ

ギアチェンジする時に動力の接続・断絶を行うところ。ミッションを変速する際に作動させる。モンキー系横型エンジンには1次側クラッチ、エイプ系縦型エンジンにはスポーティーな2次側クラッチを採用。ボアアップしてパワーアップしたエンジンは、市販のキットを使ってクラッチを強化する必要がある。

モンキー(Monkey),エイプ(APE)のエンジンの腰下パーツ
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→ モンキーとエイプのクラッチの違い
→ モンキーの1次側クラッチ
→ エイプの2次側クラッチ
→ 湿式クラッチと乾式クラッチ

スタッドボルト

クランクケースに接続される、腰上方向に伸びる4本のボルト。腰上のシリンダーとシリンダーヘッドは、4本のスタッドボルトを貫通して固定。排気量を上げて大幅にパワーアップしたエンジンは、強化型スタッドボルトに要交換となる。

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オイルポンプ

エンジンオイルをエンジン内に循環させるためのポンプ。排気量をアップした場合、ノーマル用では循環が追いつかない場合あり。その時は吐出量をアップさせたタイプに要交換となる。

モンキー(Monkey),エイプ(APE)のエンジンの腰下パーツ
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オイルポンプはクランクケース横にビスで固定。取り付け及び取り外し作業は、プラスドライバーを使えば簡単に行える。写真は12Vモンキー用。

→ オイルポンプのしくみと構造

カムチェーン

カムシャフトを回転させるパーツ。腰下部のクランクシャフトと腰上部のカムスプロケットに接続されている。排気量アップによってハイパワー化したエンジンはカムチェーンへの負担が増すため、強化型に要交換となる。

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→ カムチェーンのしくみと構造
→ カムチェーンの調整方法

クランクシャフト

腰上で爆発運動を繰り返すピストン。この上下運動を回転運動に変えるパーツがクランクシャフト。クランクウエイトの形状を三角形に削り込むなどして軽量化した軽量クランクシャフト、コンロッドのストローク(上下運動する距離)を伸ばした排気量アップ用ロングストローククランクシャフトなどがある。

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→ クランクシャフトのチューニング
→ クランクの芯出しとベアリング交換

ミッション

ミッションとは変速機のこと。ノーマルのモンキーは4速、エイプは5速を採用。社外品では4速や5速や6速のストリート用やレース用、また5速や6速にはサーキットでの走りやすさを重視したクロス型(※)などがラインナップされている。

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※クロス型ミッションとは

1速-2速間、2速-3速間、3速-4速間などのギヤレシオを近付けたミッションのこと。パワーバンド(もっともパワーの出る高回転域)をキープして走る必要のあるレースでは、ギヤレシオが遠すぎるとシフトアップした途端に失速する(高回転がキープできない)という現象が起きる。

→ ミッションのしくみと構造
→ “クロスミッション”を追求!

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クランクケースを割った状態(腰下を割る、ともいう)。クランクケース内ではクランクシャフトとミッションが左右のクランクケースに挟み込まれるようにセットされている。

クランクケース

腰下の源となるパーツ。写真はクラッチ、ジェネレーターなどのパーツを取り外し、クランクケースを割っているところ。プラスチックハンマーを使い、周辺を何度も軽く叩きながら作業する。

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写真下はすべてのパーツが取り外されたクランクケース。クランクケースはモンキー系横型・エイプ系縦型ともに左右で1セット。

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コンプレッサーを使いこなそう!

コンプレッサーはチューブレスタイヤの空気注入の他、ウエスなどでは拭いきれない小さなゴミやカスを取り除いてくれるアイテム。エンジンを分解し、再度同じパーツを組み込む前には必ずエアーで一度吹いておくこと。これは常識。

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【エンジン関連ページ 上級編】
→ エンジンの積み降ろし
→ 腰上の分解・組み付け
→ 腰下の分解・組み付け


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