金属を熱で溶かして切断するガスバーナーの使い方

「工具で分解できない入り組んだ箇所をバラしたい」「ネジやボルトが錆びて腐食。完全に固着して分解不可能」「とにかく手っ取り早く解体したい」という時に活躍するのがバーナー。鉄などの金属を溶かして切断するプロご用達のツールです。

金属を“吹き飛ばす”ように切断

切断用バーナーは、スチールを切断するときに使用するツールです。同機はガスボンベを移動カートに載せれば、移動も可能。機動性にも優れており、解体現場や工事現場などでも使用されています。

切断用バーナーは一般に、アセチレンという燃料ガスと酸素の2種類を使用。両者を効率よく燃焼させることにより、3000℃を超える高温でスチールを効率よく切断することができます。

切断用バーナーにつながる燃料ガスと酸素のボンベ。両者とも適切な圧力に設定できるよう、出口にはバルブが装備されています。

操作方法

まずは燃料ガスと酸素ボンベのバルブをオープン。

次に①燃料ガスバルブを開いて火を点け、②予熱酸素バルブで炎の大きさと濃さを調整します。

炎の大きさと濃さが調整できたら、切断箇所をオレンジ色になるまで熱します(予熱という)。切断時には③切断酸素バルブを開き、切断用バーナーを動かして対象物を切断してゆきます。

①燃料ガスバルブ②予熱酸素バルブで炎を調整中。

①と②の量が多すぎても少なすぎても、切断面の仕上がりに影響を与えます。切断する対象物の厚みによって、炎の大きさを変更します。

燃料ガスと酸素を調整後、③切断酸素バルブを開いたところ。写真では炎がやや小さくなっていますが、実際は高圧で酸素が吹き付けられています。

スチール板を切断

厚さ10mmのスチール板を切断してみます。

燃料ガスと酸素の混合ガスを燃焼させ、切断開始場所を予熱(加熱)します。 十分予熱が出来たところで、③酸素切断バルブを一気にオープン。高圧酸素を流します。こ

れによって急激な鋼材の酸化反応が起き、赤熱されたスチール板は吹き飛ぶように切断が進みます。

切断されたスチール板。切り口が汚い…。この作業、かなり、難しいです。(熟練者が作業すれば、もっとキレイに仕上がります)。

簡単にスチールが切断できるバーナーですが、精密な寸法が出しにくい、熱による歪みが生じる等のデメリットがあります。そのため、昨今の生産工場などではバーナーではなく、仕上がり及び効率の良いレーザーを使用することが多いようです。

※注1:ご注意…工作機械を使った作業には危険が伴います。初心者は熟練者の指導の下、正しく、慎重に作業して下さい。なお、パーツの加工、その他の作業の際に発生したパーツや工作機械の破損、ご自身の怪我に対する責任は当サイトでは負いかねます。あくまでも自己責任で作業して下さい。

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