モンキーにセル付のマグナ50エンジンを載せ替え

ボタンひとつでエンジン始動が可能な、セルフスターター付の横型エンジンを採用したマグナ50(フィフティ)。同車の横型エンジンは、モンキーやゴリラのフレームにも搭載可能。マグナ50用エンジンと12Vモンキー用エンジンの違いを見てみよう。

50ccながら本格派のアメリカンスタイル

1995年にリリースされたマグナ50(フィフティ)。1986年に登場した横型エンジン搭載のゼロハンアメリカンのJAZZとは趣を変えた、マッチョで大柄なフォルムが特徴的だ。

重量アップに伴い、エンジンは12Vモンキーよりもややパワーを上げた3.9ps/8000rpm。モンキーに採用のキックスターターはなし。

エンジン始動はセルフスターター専用。シリンダー上はセルモーターが設置。

便利なセル付エンジン

セルフスターター付エンジンは、12Vモンキーと同じギアレシオのマニュアル式4速ミッションを採用。

注意したいのがボアアップ時。ボアアップキットの圧縮比やバッテリーの新旧などによっても異なるが、一般的に75cc程度のボアアップなら、セルでの始動は可能。88cc程度なら、何とか回ってくれる。88ccを超えるとセルは回らなくなると考えておいたほうがベターかも。

オフセットされたカウンターシャフト

写真左はマグナ50、写真右は12Vモンキー。4.50-12サイズのタイヤを履いたマグナ50用は、モンキー用よりもカウンターシャフトを長めに設定してドライブスプロケットを外側にオフセットしているのが特徴だ。

なお、このオフセット型ドライブスプロケットは、モンキーの足回りをワイド化(太足仕様)する時に重宝する。

方法は腰下を分解し、マグナ50用カウンターシャフトをモンキーに交換する。ちなみにマグナ50JAZZは同じオフセット量ながら、マグナ50のみスプロケットカバー側にベアリングが装備されているのが特徴。

【太足仕様の関連ページ】

→ ドライブスプロケットのオフセット

→ ミッションのしくみと構造

→ 社外ミッションとクラッチとの密接な関係

フライホイールの違い

写真左はマグナ50用、写真右は12Vモンキー用。セル付のマグナ50用とは大きく異なるのが一目で分かる。

【フライホイールの関連ページ】

→ 軽量型フライホイールの特徴

→ フライホイールの分解・取り付け

モンキーにマグナ50用エンジンをスワップする時の基本

モンキーにマグナ50用やセル付カブ90用のエンジンを載せ換え、セル付モンキーにカスタムする方法は、上級者が頻繁に用いるカスタム術。乗せ換え作業には腰下の分解&組み付け、マニホールドの取り回し変更、ハーネスやスイッチボックスなど電気系統の入れ替えなど、ハイレベルな経験と知識を要する。ここではマグナ50と12Vモンキーの細部の違いを見てみよう。

カウンターシャフトの違い

 写真左がマグナ50、写真右が12Vモンキー。チェーンラインを確保するため、12Vモンキーに乗せ換える時には、ドライブスプロケットを装着するためのカウンターシャフトを変更する必要あり。作業時には腰下を分解する。

【カウンターシャフトの関連ページ】

→ ミッションのしくみと構造

→ 腰下パーツの分解(クランクケースを割る編)

シフトペダル部の違い

写真左がマグナ50、写真右が12Vモンキーマグナ50はギヤのシフトアームを接続するギヤシフトスピンドルがやや短いため、12Vモンキーに乗せ換える時は12Vモンキー用に交換する。カウンターシャフトと同時に交換するのが一般的。

キックスターターの有無

マグナ50にはキックスターターが装備されていない。キックとセルを併用するには、12Vモンキー用のキックスタータースピンドル周り一式、クラッチカバー、ガスケット、スピンドルの穴をふさぐオイルシール、キックペダルを用意。作業は腰下の分解が必要。

キャブレターの取り回し

  マグナ50用はシリンダー上にセルモーターが装着されているため、モンキー用のビッグキャブを取り付けるには取り回しの工夫が必要。

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