バイクのマフラー – 音量を抑えるバッフル

サイレンサーのエンド部分やテールパイプ部分に装着される脱着可能なバッフル。このパーツは、排気ガスの通路を狭めて排圧(※)を調整したり、マフラーの音量を抑えるためのもの。モンキーやエイプなど4ミニ用マフラーやスクーター用マフラーの一部のモデルに採用・付属されているバッフルの詳細を見てみよう。

マフラーのエンドバッフル

サイレンサーのエンド部に装着するエンドバッフル。このパーツはマフラーの出口を小径化して、マフラーの音を抑えるためのもの。サイレンサーバッフルと呼ばれることもある。

また、エンドバッフルはエンジンの出力特性を変更させる排圧(※)コントロールの役割も担っている。バッフル非装着時は排気ガスの抜けが良好となり、サーキット走行などに適した高回転型の特性になる。

一方、バッフル装着時は適度に排圧(※)がかかり、低中回転域で本領を発揮。ストリート走行に適した粘り強いトルク型の特性になる。

素材&製法はアルミ製削り出し(写真)、ジェラルミン製削り出し、スチール製プレス型などのタイプがある。

排圧とは:排気ガスの排出時にかかる圧力(風圧)のこと。

ボルトオンだから脱着も簡単

一般に、付属のエンドバッフルはエンド部に挿入後、取り付けボルトで固定するタイプ。

取り付け・取り外し作業は至って簡単。「もっと音量を抑えたい」という場合は、出口の口径をさらに絞ったタイプを別途購入して取り付けよう。

排圧をコントロールするアダプター

スポーツモデルの中には、エンドパイプ部などに排圧(※)がコントロールできる脱着式のアダプターを採用している画期的なモデルも。

粘りのあるトルクフルなエンジン特性、またレースに適した高回転型のエンジン特性へと、任意に、しかも簡単にセッティングできる。

ちなみにアダプターとエンドバッフルの2つを備えたモデルは、実に幅広い排気量やシチュエーションに対応してくれる。

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