4ミニツーリング体験記 – 88ccゴリラで標高2127mを越える




88ccにボアアップしたモンキーやゴリラは幹線道路でも自動車やビッグ&ミドルバイクの流れに十分乗れる動力性能を持っています。では登り・下りの続く峠道ではどうなのでしょう?今回は88ccのゴリラでビッグバイクがメインのツーリングに参加。ビッグバイクとの特性やポテンシャルの違いを体感してみました。

■日時:2015年9月22日(祝) ■天候:晴れ

日本で2番目に高い2127mの峠を越える

今回のプチツーリングは長野県の松原湖を出発し、「メルヘン街道」を経由してリゾート地としても有名な白樺湖を目指します。

走行距離は往復約90km。参加車両はハーレー、スティード、カワサキZZR250など。ビッグバイクやミドルバイクに混じり、88ccの小さなゴリラも参加しました。

メルヘン街道といえば、春は新緑、秋は紅葉が美しい、2000m級の山々が堪能できるドライブコース(冬季の積雪期は閉鎖)。国道としては日本で2番目に高い2127mの峠を越える、ゴリラにとってはチョッピリ厳しい勾配のあるルートとなります(※注1)。

※注1:日本で一番の高所国道は志賀高原(長野県下高井郡)の2172m。

ホイールをノーマル8インチから10インチに大径化したゴリラ。足回りはNSR50用フロントフォーク、フロントディスクブレーキ、160mmロングスイングアーム、クアンタム製リヤショックで強化。エンジンはデイトナ製ハイポートヘッド、52φアルミシリンダーで49ccから88ccにボアアップ済み。

1584ccのハーレー。排気量は88ccゴリラの18倍!重量が300kgを越える写真のクラシックタイプは、乗り方にもかなりの経験とコツが必要だそうです。

タイトな登りのコーナーでは1速にシフトダウンすることも…

松原湖のキャンプ場を出発すると、早くも登り坂に突入。

88ccのゴリラのミッションは、ノーマル4速からストリート5速に変更済み。勾配は決してキツくありませんが、のっけから5速はもちろん、4速で走るのも少々キツイ状況です。

緑が深くなるにつれて徐々に勾配がきつく、コーナーもタイトになってきます。4速では苦しくなってきたので3速にシフトダウンし、8000prm付近をキープ。標高2127mを誇る麦草峠では、時に3速でも回転が落ち込み失速してしまいます。この場合、すぐさま2速にシフトダウンし、1万rpm付近までエンジンの回転数をグーンと引っ張ってフル加速。スピードが乗ってきたところで3速にシフトアップします。

しばらく3速-2速-3速~の状態が続きますが、さらにタイトな登りのコーナーでは、2速から1速にシフトダウンすることもしばしば。高回転域の多様&高回転域でのシフトチェンジにより、エンジンもミッションも悲鳴を上げているのが分かります(冷汗)。

白樺湖までのプチツーリングでの最高回転数は1万2220rpmでした。最高速度についてはノーコメントで勘弁してください(以後、安全運転に徹します…反省)。メーターは「ABC」からリリース中の多機能なACEWELL。

ハーレーは回転ではなくトルクで走るもの

ゴリラが血まなこになってビッグ&ミドルバイク群についていくこの間、ビッグ&ミドルバイクはどのような状況だったのでしょう。

●ハーレー(1584cc)のAさん

「登りはトップギアで“のんびり”走っていました。タイトなコーナーは1速落としましたね。ハーレーは回転を上げて走るのではなく、早めにシフトアップして深いトルクに任せて走るもの。バンク角も浅いですから、のんびりと走るのがいいんです」

●スティード(400cc)のBさん

「アメリカンタイプのスティードのパワーは30psですが、トルクがあるので急な登り坂でも4速で走れました(スティードは5速仕様)。気をつけたのは下りのタイトなコーナー。スティードのフロントホイールは大径の19インチ、またバンク角も浅いため、コーナーでは3速に落としてエンジンブレーキを効かせてやらないと外側に膨らみやすかったです」

●ZZR250のCさん

「ZZR250はかなりペースを落として走った、という感じ。88ccながらゴリラはよくついてこれましたねー(笑)。千葉から長野まで一般道でやってきたこと自体驚きなのに。カブ系横型エンジンの頑丈さを垣間見た気がしました」

白樺湖は周囲約3.8km、標高1416mにある人造湖。周辺にはホテルやスキー場などがあり、長野県でも有数のリゾート地として有名です。駐車場付近には馬車もスタンバイ!

トランポに積み、現地でツーリング。それもミニバイクの楽しみ方

登り坂では随分と苦戦したゴリラですが、峠の下り坂では本領を発揮。直線では5速で軽快に走行。コーナーでは10インチホイールならではのクイックなハンドリングや軽量かつコンパクトな車体を活かし、5速もしくは4速のままビッグバイク群についていくことができます。

松原湖~白樺湖までのツーリングでは様々なバイクに出会いましたが、原付二種に出会ったのはたったの1台(スクーターのPCX)。

今回走ったメルヘン街道では、ロードタイプの自転車で峠道を越える人も大勢いらっしゃいました。トランポにミニバイクを積んで、現地でツーリングを楽しむ。そんな楽しみ方も大いにありなのではないでしょうか。

■ツーリングの走行ルート■

ボディ、存在感、トルクのすべてがアメリカンサイズのハーレー。ちなみに私はFXSローライダーも大好きです。(レポート:北 秀昭)

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