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性能アップや軽量化…バイクのマフラーを交換する10のメリット

4ミニ.net運営の北です!

モンキーやエイプだけでなく、バイクのマフラー交換はバイクカスタムの初めの一歩。マフラー交換のメリット、それはただ「カッコ良くなるから」というだけではありません。

目次

バイクのマフラー交換で、レスポンスや加速が向上し、パワーもアップ!

マフラーとは、エンジン内の爆発運動で発生した排気ガスをスムーズに排出するための金属製の長い筒。

多くのノーマルのマフラーは性能だけでなく静粛性や環境性能も重視しているため、社外マフラーに比べて排気ガスの“抜け(※注1)”があまりよくありません。

排気ガスの“抜け”の悪いノーマルマフラーから、“抜け”の良い社外マフラーへと交換することで排気効率が向上。眠ったままのエンジンパワーがトコトン引き出せるというメリットがあるのです。

排気ガスは1のマフラー入り口(フランジ部)に送り込まれ、2のマフラー出口(サイレンサー後端)から排出されます。

排気ガスの“抜け”を抑制したマフラーは、低・中回転域を優先させた街乗り重視のトルク型。このタイプは一般的に「ストリート用」と呼ばれます。

反対にスムーズな排気を実現した“抜け”の良いマフラーは、高回転域を優先させたレーシーな高速型といえます。このタイプは一般的に「レース用」と呼ばれます。

写真上は排気ガスの通り道を直線的にレイアウトした「ストレート構造」のサイレンサー。スポーツマフラーに多用されるタイプです。

注1:マフラーの“抜け”って何?

エンジンから放出された排気ガスが、マフラーの管を流れる様子を例えた表現です。

バイクのマフラー交換で味のあるサウンドが堪能できる

マフラーの排気音は「エキゾーストノート」とも呼ばれます。社外メーカーはマフラー製作にあたり、性能だけでなくエキゾーストノートも吟味しているのが大きなポイント。ノーマルでは決して味わうことのできない個性的なサウンドや鼓動が味わえるのです。

音量を抑えるエンドバッフル

マフラーによっては、サイレンサーの後端部に「エンドバッフル」というパーツを採用したタイプもあります。このパーツはマフラーの出口を小径化して、マフラーの音を抑えるためのもの。サイレンサーバッフルと呼ばれることもあります。簡単にいえば、真ん中に穴を開けたフタですね。


エンドバッフルはボルトで簡単に着脱可能。つまり、エンドバッフル採用モデルは2種類のサウンドを楽しむことができるわけです。上のエンドバッフルはアルミ製の削り出し。ジェラルミン製削り出し、スチール製プレス型などのタイプもあります。

エンドバッフルのもう一つの役割

エンドバッフルはエンジンの出力特性を変更させる「排圧(※注2)」をコントロールする役割も担っています。

エンドバッフルを取り外せば排気ガスの抜けが良好となり、サーキット走行などに適した高回転型の特性。

一方、バッフルを取り付ければ適度に排圧がかかり、低中回転域で本領を発揮するストリート走行に適した粘り強いトルク型の特性になります。

※注2:排圧って何?

排気ガスがエンジンから排出される時にかかる圧力(風圧)のことです。

マフラー内に設置する「インナーバッフル」もあり

スポーツマフラーの中には、エンドパイプ部に排圧がコントロールできる、着脱式のアダプターを採用した画期的なモデルもあります。このアダプターはマフラーの中(サイレンサーとエキパイの間など)に仕込まれるため、「インナーバッフル」と呼ばれることもあります。


インナーバッフルはエンドバッフルと同じく、任意に、しかも簡単に着脱できるのがポイントです。取り付けると粘りのあるトルクフルなエンジン特性になり、逆に取り外すとレースに適した高回転型のエンジン特性にチェンジ。これもエンドバッフルと同じですね。

インナーバッフルとエンドバッフルの2つを備えたマフラーは、様々なエキゾーストノートが楽しめるだけでなく、幅広い排気量やシチュエーションに対応してくれるといえるでしょう。

バイクのマフラー交換時のポイント

ボルトの破損やヤケドに要注意

試しにモンキーのマフラーを取り外してみましょう。ポイントとなるのは、エンジンとマフラーの接合部分(フランジと呼ばれる)です。スパナやメガネレンチを使い、2個のナットを緩めます。

注意したいのが、錆によってボルトとナットが固着してしまった古い車両。この場合、作業前に潤滑油(クレ556が有名)をたっぷりと吹き付け、時間を置いてから作業します。潤滑油は浸透するまでに時間がかかります。僕の場合、吹き付けてから丸1日は置くようにしていますよ。

1日たったら再び潤滑油をたっぷりと吹き付け、ナットがなめないように(六角形になったナットの角が削れて丸くなってしまうこと)、またボルトがポッキリと折れてしまわないようにゆっくりと慎重にナットを緩めます。もしも力を入れすぎてナットをナメてしまったり、ボルトが折れてしまったら、素人に修復は難しいと思います。まずはバイク屋さんやカスタム上級者に相談してみましょう。

マフラーのフランジ部分が外れたところ。リヤ側にある取り付けステー部分を取り外せば、マフラーは完全にフリーの状態となります。

マフラー交換時はココにも注意!

・ヤケド防止のため、必ずマフラーやエンジンが冷えた状態で作業しましょう。

・新品のマフラーを素手で触ると、マフラーの表面に指紋の跡が残るため厳禁。装着前はパーツクリーナーとウエスで表面の汚れをきれいに拭き取りましょう。

・作業時は必ず新品の軍手を使いましょう。

バイクのマフラー、名称・構造・各部の働き

バイクのマフラーは大きく分けてフランジ、エキゾーストパイプ、サイレンサーの3つに分類。一見同じように見えるマフラーも、各モデルによって様々な工夫が施されているのが特徴です。マフラー選びの大きなポイントとなるので、ぜひとも下記をチェックしてみてください。

>>詳細ページ

フランジ、エキパイ、サイレンサーを徹底チェック

バイク用マフラーの素材と特徴

マフラーにはスチール、ステンレス、チタン、カーボンなど、私たちの日常生活にも馴染みのある素材が使われています。

コスト安で価格もリーズナブル スチール(Steel)

スチールとは鉄のことです。マフラー入口のフランジ部、エキゾーストパイプ、サイレンサー等々、様々な箇所に用いられています。

写真はサビの防止とフォルムの向上のため、メッキ処理されたスーパーカブのノーマルマフラー。

耐熱ブラック塗装が施された、シンプルなメガホンタイプのドリーム50用社外マフラー。

 スチールの長所 スチールの短所
・材料の価格が安い
・加工しやすい
・コスト安のため発売価格が抑えられる
・サビに弱い。サビ予防のため市販用マフラーには耐熱塗装やメッキ処理などが施されている
・アルミやチタンに比べて重い

サビにすこぶる強い金属 ステンレス(Stainless steel)

ステンレスは台所の流し台やスプーンやフォークなど、水周りや食器などに用いられることの多い金属です。スチール同様、マフラーの素材としても多用され、エキパイ、サイレンサー、フランジ部などに使用。素材の価格はスチールよりもやや高額。

スチールに比べ、サビに強いステンレス。表面のお手入れも簡単なのがうれしいところ。

エキパイの径を段階的に変更して排気効率を上昇させたステンレスマフラー。スチールやチタンとは趣の異なる溶接跡も魅力的です。

 ステンレスの長所 ステンレスの短所
・サビに強い
・スチールに比べ、見た目が美しい
・スチールよりも素材自体が硬く、切断や曲げなどの加工が難しい
・コスト高のためスチールマフラーよりも高額
・スチール同様、アルミやチタンに比べて重い

軽くて高強度、ただし高額 チタン(Titanium)

名前の由来はギリシャ神話のタイタン(巨人)から。1900年初頭に誕生した、比較的新しいレアメタルです。主にエキパイ、サイレンサーなどに使用。スチールやサイレンサーよりも軽くて丈夫ですが、価格がズバ抜けて高額なのがネックでしょうね。

レインボーカラーに輝くチタン製のサイレンサー。ガスバーナーによって味のある焼き色が付けられています。

 チタンの長所 チタンの短所
・超軽量で高強度
・高級感のある外観
・素材が圧倒的に高額
・素材自体が硬いため、切断や曲げなどの加工が困難
・コスト高のため、
スチール製マフラーやステンレス製マフラーよりも発売価格が高い

フランジやステー類に採用 アルミ(Aluminum)

軽量かつ放熱性に優れたアルミ(正式にはアルミニウム合金と呼ぶ)。サイレンサーカバーやマフラーを固定するための取り付けステーやブラケット、フランジ部を固定するプレートなどに使用されます。

このマフラーはマフラー接続部となるフランジのプレートにアルミ削り出しを採用。

このマフラーのサイレンサーには美しいブルーのアルマイト処理済のカバーを採用。アルマイトとはアルミの耐食性や耐摩耗性をアップさせる表面加工のこと。ドレスアップ度も向上するのがポイントです。

アルマイトって、こんな加工術です!

アルミ製パーツをアルマイト処理でドレスアップ

アルミはマフラーの取り付けステーなどにも多用されます。写真はアルミ削り出しのタイプ。

 アルミの短所 アルミの長所
・素材が柔らかい等の理由でエキパイ部に使用されることはほとんどない ・素材が柔らかいため切断・切削・曲げなどの加工しやすい
・アルマイト処理により着色が可能なため、ドレスアップ度が極めて高い

アルミ素材をもっと知りたいという人へ!

カタログなどに書かれてある、アルミ素材の「7NO1」「2017」とは?

アルミには衝撃を吸収する力もある!?

サイレンサーカバーに採用 カーボン(Carbon)

カーボンは宇宙研究、実験用ロケット、航空業界の分野で研究・開発が進められてきた炭素繊維強化プラスチック。超軽量、高強度のほか、電導性、耐熱性、自己潤滑性にも優れています。存在感のある独特の模様がポイント。マフラーではサイレンサーカバー、マフラーの熱から足を守るヒートガードなどに使用。

カーボンの中でも特に軽量かつ高強度なドライカーボンサイレンサー。高級感も満点です。

カーボン巻きされたレーシーな楕円オーバルサイレンサー。独特の網目模様がワイルドな雰囲気を醸し出しています。

 カーボンの長所 カーボンの短所
・超軽量かつ高強度
・カスタム度の高い野生的な外観
・素材自体の生産に手間がかかるため非常に高価

バイク用マフラーのサイレンサーエンド形状

マフラーの出口となるサイレンサーエンドの形状は、各マフラーによって異なるのが特徴。レーシーなスパルタン仕様もあれば、ビジュアル重視のオシャレなタイプもあります。バイクのフォルムに合わせてコーディネイトしてみましょう。

攻撃的でシャープなイメージの「スラッシュカット」

サイレンサーエンドをストレートではなく、斜めにカットしたタイプ。四輪のチューニングマシンを彷彿させる大口径タイプ、ロードレースタイプ、ドラッグレーサー風タイプなどがあります。

排ガスの流速を高める「カールエンド」

サイレンサーエンドの外側を丸くカールした、排気ガスの流速向上が期待できるタイプ。エッジのない滑らかな仕上がりでカスタム度も満点です。ストリート用からレース用まで幅広く採用されています。

レトロなイメージの「メガホン」

エキパイとサイレンサーが一体となった、メガホンのようなカタチをしたマフラー。60~70年代のメーカー純正マフラーをイメージしたレトロなフォルムが特徴。カブ、ダックス、シャリーなどのカスタムに用いられることが多いです。

モタード風の「テーパーエンド」

スーパーモタード系マフラーに人気のタイプ。エンド部分に向かい、テーパー状に絞られているのが特徴です。

サウンド調整できる「スーパートラップ」

「パラパラパラ」という個性的な4ストサウンドを奏でてくれるのが特徴。エンド部分に設置されたディスクプレートの枚数を増減するだけで、自由に音量が変更できます。太足系やトラッカー系など、ストリートカスタム用アイテムとしての使用が一般的です。

バイク用マフラーの取り回しの違い

バイクのマフラーにはアップタイプ、ダウンタイプ、センター出しなど様々な取り回しのモデルがあります。マフラーの取り回しを変更すれば、イメージは一新。モンキーやエイプのマフラーを例に、それぞれの特徴を解説します。

ナチュラルなフォルムの「ノーマルルック」

写真はノーマルモンキーと同じ取り回しのマフラー。ノーマルフォルムを重視する人にオススメです。ボアアップ対応のスポーツモデルも数多くラインナップされています。

マフラーを下げてイメージが一新できる「ダウンタイプ」

エキゾーストパイプをエンジン下部に取り回し、リアホイール側にサイレンサーを配置したタイプ。ノーマルのエイプはこのタイプを採用しています。写真は社外のダウンタイプを装着したモンキー。

ワイルドなフォルムの「ショートタイプ」

エキゾーストパイプを短めに設定し、エンジン下部にサイレンサーを配置したタイプ。ワイルドなフォルムに仕上がることから、トラッカーカスタムなどに採用される場合が多いです。

豪快にカチ上がった「ダウンアップタイプ」

サイレンサー部分をテール部まで豪快にカチ上げたタイプ。サイレンサーの位置を上げることによってバンク角が稼げる、エキパイの管長が稼げる、レーシーなフォルムに仕上がるなどの特徴があります。

アップタイプ(右サイド出し)

ノーマルのXR50/100モタードに採用されているタイプ。エキパイをエンジン右側に取り回し、サイレンサーをリアの右側に配置。バンク角が稼げる、エキパイの長さが一定量保てる、モタードルックに仕上がるなどの特徴があります。

ダウンタイプ(左右4本出し)

カスタムモード全開の左右4本出しマフラー。ビンテージバイクのカワサキZ1やZ2、ホンダのCB750FOURなど採用されたタイプ。写真はCB750FOURを彷彿させる「バイクボックスキムラ」から発売のモンキー用モデル。

ダウンアップタイプ(右2本出し)

ハーレーなどのアメリカンカスタムに人気のタイプ。写真はゼロハンアメリカンのJAZZに社外のマフラー(量産品ではなくワンオフ製作されたもの)を装着したところ。右側に取り回したエキパイの途中を2分割し、サイレンサーを上下2本 にした珍しいタイプです。

ダウンアップタイプ(左右2本出し)

ビッグバイクに汎用されるタイプ。写真はエンジン下部でエキパイを2分割し、サイレンサーを左右2本出しにしたモンキー用(SP武川製)。重量感溢れるフォルムに仕上がるのが特徴です。

アップタイプ(センター1本出し)

主にレーサーカスタムに採用されるタイプ。エキパイをエンジン右もしくは左に取り回し、サイレンサーをテール部の中央に配置。転倒時、マフラーへのダメージが少ない、エキパイの管長が稼げる、バンク角が深くなる、レーシーな外観に仕上がるなどの特徴があります。

アップタイプ(センター2本出し)

エキパイをシート下あたりから2分割し、アップマフラーのサイレンサーを2本出しにしたタイプ。アップ型センター1本出し同様、主にレースマシンに採用されています。

バイク用マフラー、ピース数の違い

マフラーにはシンプルな1ピース構造のタイプから、複雑な複数ピースのものまで幅広くラインナップ。モンキーやエイプのマフラーを例に、それぞれの特徴を解説しています。ぜひチェックしてみてください。

>>詳細ページ

1ピースから多ピースまでタイプは様々

バイクのマフラーを交換する10のメリット!

1)カッコよくなる

2)好みのサウンドに変更できる

3)走りの性能がアップする

4)チタンマフラーへの交換で軽量化を実現

5)錆びにくいステンレス製やチタン製マフラーへの交換でメンテナンスの手間を削減

6)多ピース構造のマフラーはカーボン除去等のメンテナンスがしやすく、末永く付き合える

7)アップタイプ等への変更でバンク角が深くなる

8)ノーマルの同じ車両が隣に並んだ時、優越感に浸れる

9)目立ち度は抜群

10)カスタムの世界に入る大きなきっかけとなる

以上、バイクのマフラーを交換するメリットやマフラーの特徴などをまとめてみました。

バイクのマフラーを選ぶ時は、上記で説明した基本事項をしっかりと頭の中に抑えておくこと。そして楽しみながら選ぶこと、これが基本です。

愛車に合った1本を、じっくりと探してみましょう!

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