コンターマシンとは金属を切断するための電動ノコギリ。スイッチを入れると、細い帯状のノコギリが回転。そこに対象物を押し付けながら、任意の形状に切断できる昔ながらの工作機械。シャーリングとは異なり、アールをつけるなど直線以外の形状にも切断可能です。
「糸ノコ盤」の金属用バージョン
コンターマシンは木材を切断する「糸ノコ盤」の金属用バージョン。台の上に対象物を乗せ、回転するノコギリを押し付けながら目的の形状に切り進んでゆきます。工作機械の中でも原始的、かつ非常にシンプルなタイプです。
ノコギリの部分。ノコギリは細身の帯状になっており、モーターにつながった大径のホイールに接続。スイッチを入れると、バイクのチェーンのように回転するしくみです。
スチール板を切断中。「ノコギリに対象物を押し付け、目的の形状に押し進む」という要領で作業します。
写真のコンターマシンのノコギリ脇には、鉄粉を吹き飛ばすためのエアが常時作動しています。
コンターマシンの長所と短所
コンターマシンによって切断した金属。シャーリングとは異なり、アールなど直線以外の形状にも切断できるのがポイント。
コンターマシンは比較的厚みのある金属も切断できます。ただし切断に時間がかかる、また精密な切断ができないのがネックでしょう。
簡単な形状の切断には、現在でもコンターマシンが使用されますが、複雑な形状の場合はレーザーを用いるのが一般的となっています。
※注1:ご注意…工作機械を使った作業には危険が伴います。初心者は熟練者の指導の下、正しく、慎重に作業して下さい。なお、パーツの加工、その他の作業の際に発生したパーツや工作機械の破損、ご自身の怪我に対する責任は当サイトでは負いかねます。あくまでも自己責任で作業して下さい。
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