プレスブレーキは金属板や金属棒、金属パイプの曲げ加工に使用。油圧によって任意の角度に曲げ加工ができる、プロならではの大型工作機械です。
金属板や金属棒などの曲げ加工用機械
プレスブレーキは「ブレーキ」とも呼ばれる、金属の曲げに欠かせない工作機械。油圧によって下部の金型が、上部の金型に向かって上昇。上型と下型に挟まれた対象物が、指定の角度に曲げられるしくみです。
幅のある大きな金属板、小さな金属板、金属の丸棒、金属パイプなど、様々な対象物の曲げが可能。なお、金属パイプの曲げは金属パイプが潰れるのを防ぐため、中に砂を詰めて作業するのが昔ながらの手法です。
曲げ作業を行う部分
素材、厚み、曲げの角度に合った金型を上下に固定。この部分に曲げたい金属を金型と垂直に固定し、プレスします。
上の金型と下の金型
上型と下型には様々な種類があります。両者の変更で、好みのアール(カーブのきつさ加減)に仕上げることができます。
上型の取り替えは六角のヘキサゴンを、下型の取り替えは六角ボルトを緩めます。
曲げ作業をしてみよう
取り付けステーの製作を想定。比較的厚みのある、厚さ10mm(幅30mm)のスチール板を曲げてみます。
まずはスチール板を90°の当てに沿わせます。次に足下にあるプレス用フットペダルを踏み、上型と目的の箇所を合致。対象物を固定します。
足下のプレス用フットペダルを踏んだまま、機械横にある角度調整用のハンドルを時計周りに少しずつ回します。時計周りに回せば下型は上昇。上型と下型に挟まれた対象物は、徐々に曲げられてゆきます。
このように角度も自由に調整できます。
写真上は直角に曲げた例。
スチール板の2箇所を曲げ加工し、マフラー用ステーもどきを作ってみました。
スチールの丸棒を曲げ加工
スチールの丸棒を90度に曲げ加工してみました。アールは少しきつめに設定しています。
※注1:ご注意…工作機械を使った作業には危険が伴います。初心者は熟練者の指導の下、正しく、慎重に作業して下さい。なお、パーツの加工、その他の作業の際に発生したパーツや工作機械の破損、ご自身の怪我に対する責任は当サイトでは負いかねます。あくまでも自己責任で作業して下さい。
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