ミニモトクロッサー、ホンダ XR50R/70R,CRF50F/70F

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9年前

保安部品を装着しない、モトクロスレース専用のレースモデル、XRシリーズとCRFシリーズ。エンジンは12Vモンキーと同じ横型OHC単気筒エンジンを搭載。同車を使ったモトクロスレースは海外でも積極的に実施されている。

オフロード入門用のXR70R/50R

1996年（平成8年）、オフロードレースの入門用モデル「XR70R」がリリース。同車はバイク初心者や子供でも楽しめるよう、乾燥重量57kg、シート高650mm、クラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチ3速ミッションに、また体重60kg以下のライダーを想定して設計されているのが特徴だ。

フレームは新設計された高剛性のバックボーンフレームを採用。エンジンはボア47mm×ストローク41.4mmのショートストローク型71.8cc（モンキーはボア39mm×ストローク41.4mmのロングストローク型49cc）。写真は最終型の2002年モデル。

1999年（平成11年）にリリースされたXR50R。前後ホイールは小径10インチを採用。前14インチ、後12インチのXR70Rよりも一回り小さな、体重40kg以下のライダーを想定したキッズ用モデルだ。乾燥重量47kg、シート高550mm、ミッションはXR70Rと同じ、クラッチ操作を省いた自動遠心式3速ミッションを採用。エンジンはモンキーと同じ、ボア39mm×ストローク41.4mmのロングストローク型49cc。写真は最終型の2002年モデル。XR50R/70Rとも競技用のため、一般走行不可。

●XR50RのSPEC(カッコ内は70R)　

型式：AE03(DE02)/全長：1305mm(1545mm)/全幅：583mm(695mm)/全高：780mm(880mm)/ホイールベース：915mm(1055mm)/乾燥重量：47kg(57kg)/燃料タンク容量：3.0L(6.0L)/エンジン形式：空冷4サイクルOHC単気筒49cc(71.8cc)/ボア×ストローク：39.0mm×41.4mm(47.0mm×41.4mm) /圧縮比：10.0(9.0)/最大出力：3.1ps/8500rpm(4.9ps/8000rpm)/最大トルク：0.34kgm/4000rpm(0.51kgm/3500rpm)/変速機：3速リターン/クラッチ：自動遠心式/点火方式：CDI式マグネット点火/タイヤサイズ：前後2.50-10(前2.50-14 後3.00-12)/当時の価格：14万9000円(15万9000円) ※データは最終型のもの

XR50R/70Rの進化版、CRF50F/70F

2003年（平成15年）、XR50R/70Rのフレーム強度や足回りのセッティング、外観を変更したオフロードレース専用のビギナー用マシン、CRF50F/70Fが新登場。前後10インチのCRF50は体重40kg以下のライダー、前14インチ＆後12インチのCRF70Fは体重60kg以下のライダーが対象。両車ともエンジンはXR50R/80Rがベースで、パワーやトルクは同じ。環境を配慮したブローバイガス還元装置も装備されている。

XR70Rと同じ、フロント14インチ＆リヤ12インチを採用したCRF70F。ボディサイズはCRF50Fよりもやや大きめ。

●CRF50FのSPEC(カッコ内はCRF70F)　

型式：AE03(DE02)/全長：1302mm(1569mm)/全幅：581mm(694mm)/全高：774mm(885mm)/ホイールベース：911mm(1063mm)/乾燥重量：47kg(58kg)/燃料タンク容量：3.0L(5.5L)/エンジン形式：空冷4サイクルOHC単気筒49cc(71.8cc)/ボア×ストローク：39.0mm×41.4mm(47.0mm×41.4mm) /圧縮比：10.0(9.0)/最大出力：3.1ps/8500rpm(4.9ps/8000rpm)/最大トルク：0.34kgm/4000rpm(0.51kgm/3500rpm)/変速機：3速リターン/クラッチ：自動遠心式/点火方式：CDI式マグネット点火/タイヤサイズ：前後2.50-10(前2.50-14 後3.00-12)/当時の価格：14万9000円(15万9000円) ※データは初期型のもの