2ストエンジンの吸気側(キャブレターとシリンダーの間)には、キャブレターから混合気を導くための「リードバルブ」と呼ばれる、板状の開閉弁が装着されている。同パーツのしくみと特徴を見てみよう。
リードバルブの見直しはパワーに直結する!
2ストのリードバルブとは、4ストでいう吸気バルブの役割を果たすシリンダーの吸気穴に接続されるパーツ。リードバルブは毎分何百回・何千回の開閉を繰り返すという過酷な環境下にあるものの、確実な開閉動作が要求されるのが特徴。
リードバルブの開閉弁は一般的に樹脂が採用されるが、レース用などは適度な硬さで俊敏な動きが期待できるカーボンなどが使用される場合もある。
社外のリードバルブ(挿入側)。写真上は開閉弁2枚×2=4枚、開閉弁3枚×2=6枚、開閉弁1枚×2=2枚の各タイプ。写真の開閉弁は、両脇の金属製ストッパーまで開くしくみ。
こちらは社外リードバルブをキャブレター接続側から見たところ。リードバルブは「俊敏に」「効率良く大量の」混合気を吸入できるのかがポイント。各社とも開口面積、角度、弁の素材、弁の枚数などに工夫を凝らしたモデルをリリースしている。
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