長い歴史を持つモンキーは、いくつかの種類にカテゴリー分けされる。ビンテージ、4リットル、6V(ボルト)、12V(ボルト)、FI(フューエルインジェクション)の5つに分け、それぞれの特徴を見てみましょう。
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リジッドサスペンションを採用したZ50M、Z50A、Z50Zなどの旧いモンキー。エンジンは6Vを搭載。発売からすでに数十年が経過しているため、中古車市場のタマ数は極めて少ない。
その結果、程度の良い車両は、マニアの間で高額取り引きされている。不動車を入手し、丹念にレストアする上級者も。旧車のため、こまめなメンテナンスが必要。ショップにメンテナンス等を一任しない場合、メカに関する一定レベル以上の知識を要する。写真は1970年発売のZ50Z。
4リットル
1974年から1978年まで生産されたモデル。愛らしい4Lのガソリンタンクが最大の特徴。そのため、6Vエンジンを搭載しながらも、6Vモンキーに分類されず、「4リットル」「台形」「おむすび」などの愛称で呼ばれている。
生産終了からかなりの年月が経過しているが、今でも高い人気を獲得。カスタムベースとしても多用されている。ショップにメンテナンス等を一任しない場合、ポイント調整などメカに関する一定レベル以上の知識を要する。
6V(ボルト)
6V電装、ポイント式点火、アメリカン風のティアドロップ型ガソリンタンクを採用した1978年から1992年生産のモデル。低年式のため、中古車の程度は様々。生産台数が多かったため、タマ数は比較的多め。安価で車両を手に入れ、レストア&カスタムを楽しむユーザーも多数。
足回りは12Vと共通のため、社外パーツも豊富に揃っている。ほとんどの社外マフラーは、12Vと共通。ただし、エンジンパーツは基本的に12V用が使用不可のため、装着パーツは限定される。
ビンテージや4リットル同様、ポイント調整などが必要。メカに関する知識を要する一方で、点火時期などバイクのしくみが理解できるというメリットもある。
12V(ボルト)
12V電装、CDI式点火、6Vと同じティアドロップ型タンクを採用した、1992年から2008年生産のモデル。中古車のタマ数は非常に豊富。予算、用途に応じ、広範囲の中から選べる。マフラー、足周りパーツ、エンジンパーツ、外装パーツ等々、アフターパーツも豊富。
数あるバイクの中でも、その数はダントツの1位。中古車は高年式の車両が多く、また6Vに比べてメンテナンス性に優れているため、ビギナーにはおすすめ。
FI(フューエルインジェクション)
2009年に登場した、フューエルインジェクション採用の新しいモンキー。「エフアイ」「インジェクション」とも呼ばれる。足周りパーツや一部の外装パーツは12Vと共通。ただし、エンジンはまったくの新設計。6Vエンジンや12Vエンジンとは、見た目も大きく異なる。
新設計エンジンのため、12V用エンジンパーツはごく一部を除き、使用不可。12V用マフラーも使用できない。
【6V車と12V車の見分け方はこちら!】