ホンダ(HONDA) Z50R レジャーオフロードモデル

1992年(平成4年)、ビギナーでも扱いやすいファミリー向けのレジャーモデル「Z5OR」が登場。アウトドアグッズ感覚で楽しめる、カワいいオフロード専用車だ。

横型50ccエンジン+3速自動遠心式を採用

モンキーの公道用オフロードモデル「モンキーバハ」にも似たZ50R。ヘッドライトやウインカーランプなどの保安部品を持たない、モンキーベースのオフロード専用のレジャーモデルだ。 同車は北米などに輸出されて好評を得ていたが、レジャーが多様化していたバブル経済の末期、国内でもリリースされた。ちなみに同車のルーツは2ストオフロードミニのQR50。シート高は575mmとなっている。

エンジンは優れた耐久性と経済性を誇る、低・中回転域で粘り強い出力特性を発揮する横型49ccを搭載。左手でのクラッチ操作を省いた自動遠心式3速ミッションとの組み合わせにより、ビギナーでも扱いやすく設定。

また、点火方式はバッテリーレスのCDI式とし、メンテナンスのフリー化も実現している。 車体や足回りは、モンキーベースのシンプルなもの。ホイールは前後8インチとし、タイヤはブロックパターンをチョイス。やや高めに配した幅広のハンドル、体重移動のしやすい前後長のあるシート、頑丈なつくりのステップやペダル類、フロントのゼッケンプレートなど、コンパクトなボディながら充実した装備が盛り込まれている。

●Z50RのSPEC 

型式:AB02/全長:1285mm/全幅:605mm/全幅:810mm/ホイールベース:895mm/乾燥重量:49.5kg/燃料タンク容量:4.0L/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/ボア×ストローク:39.0mm×41.4mm/圧縮比:10.0/最大出力:3.1ps/8500rpm/最大トルク: 0.34kgm/4000rpm/点火方式:CDI式マグネット点火/変速機:3速リターン/クラッチ:自動遠心式/タイヤサイズ:前後3.50-8/当時の価格:13万9000円

 

1995年(平成7年)、カラーリングを変更。当時の価格:14万9000円。

1997年(平成9年)に発売されたZ50Rの最終モデル。

RSCプロデュースの「モトピット」

Z50Rとモンキーをミックスしたようなこのモデルは、RSC(当時のホンダのレース部門)がレース用としてプロデュースした「モトピット」。1981年(昭和56年)に発売された。 エンジンは横型49cc。パワーは2.5ps/7000rpm。ミッションは自動遠心式3速を採用。フレームや足周りは、基本的にモンキーと同じ。モンキーと形状の異なるホイールは、前後とも8インチ。6V&12Vモンキーにも採用のティアドロップタンクも装備されている。

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