金属の切断や荒削りに使用するディスクグラインダーの使用方法

ディスクグラインダーは金属の削り、切断、研磨、仕上げなどに使用。スイッチを入れるとモーターが回転し、ディスク状になった研磨石が回転します。フレームの切断、溶接部を整える、凹凸部を平らにする、磨きをかけるなどの作業に使用する工作機械です。

切断や粗削りや磨きは得意。でもポートなど細かい箇所を削る作業は不得意

ディスクグラインダーは電源を入れるとモーターが作動し、ディスク状になった研磨石が回転するしくみ。フレームの切断、溶接部を整える、凹凸部を整える、各部を磨く等々の作業に使用します。

ただしリューターとは対照的に、ポートなど細かい箇所を削る作業は不得意です。

ディスクグラインダーは工具店やホームセンターで購入可能。モデルによって異なりますが、標準的なものなら2万円前後でリリース。写真は日立製の業務用。

円板状の研磨石が激しく回転。切削能力は非常に高い。高回転で回るため、正しく使わないと非常に危険です。ビギナーは注意しましょう。

専用工具を使い、研磨部(研磨石)を交換します。今回使用したディスクグラインダーは、先端に2つの突起を設けた専用工具を使用するタイプ。突起部分をディスク中央の凹部にしっかりと固定して緩めます。

取り外した研磨部。作業時は安全確保のため、必ず電源を抜いておくことが大切です。

研磨部となるディスクの種類は、目の細かいタイプ、目の粗いタイプなど様々。金属の素材などによって使い分けます。ディスクは金属切削用のほか、対象物の表面をピカピカに仕上げるための研磨用繊維もあります。

金属を切断する

ディスクグラインダーの金属切断能力を試すため、スチール製の空缶を切断してみます。まずは万力で空缶をしっかりと固定します。

火花を散らしながら空缶を切断中。空缶程度の厚みなら、力を入れなくても作業可能。一定の厚みのあるフレームなどの切断も、比較的簡単に、しかも安全に作業できそうです。

アルミ缶よりも遥かに硬いスチール缶ながら、作業はあっけなく終了。ディスクグラインダーの金属切断能力は非常に高いですよ。ただし、切断面にバリ(返り)が出来てしまいました。切断後は、切断面をキレイに整える必要があります。

金属を切断し、バリを取る

バックステップ装着のため、ディスクグラインダーでモンキーのジェネレーターカバーの一部を切削(斜線部分)。この作業は、ディスクグラインダーを使うのが一番早く、しかもキレイに仕上がると思います。

金属を削る

10mm厚のスチール板の角を滑らかにするため、白で印を付けた部分(○印内)をディスクグラインダーで削ってみます。

対象物のスチール板を、万力でしっかりと固定し、アールを付けながら目的の箇所を削ってゆきます。

ただしスチール板に厚みがあるため、角が均等に削れません。このような時は、「ベルトサンダー」を使うと上手く削れます。詳しくは「ベルトサンダー」の項を参照して下さい。

錆を取り除く

4-1

スチール製のメッキマフラーのエキパイ部分に付着した錆を落とします。表面に付着した錆を、一皮むくように削ってゆきます。

4-3
5-2

ディスクグラインダーで粗削りした後、目の細かなペーパーで磨き上げ、シルバーの耐熱塗装で仕上げました。

※ご注意…工作機械を使った作業には危険が伴います。初心者は熟練者の指導の下、正しく、慎重に作業して下さい。なお、パーツの加工、その他の作業の際に発生したパーツや工作機械の破損、ご自身の怪我に対する責任は当サイトでは負いかねます。あくまでも自己責任で作業して下さい。

【工作機械のページ|穴を開ける】
→ 手軽に穴あけが可能、電動ドリル
→ 確実な金属の穴あけを実現、ボール盤

【工作機械のページ|ネジを切る】
→ 丸穴にネジを切る工具、タップ

【工作機械のページ|削る・研磨】
→ 据え置き型の両頭グラインダー
→ 細かな削りや研磨に便利、リューター
→ 面取りや研磨に便利、ベルトサンダー
→ 金属面を“真っ平ら”に研磨、平面研磨機

【工作機械のページ|穴を開ける/削る】
→ 円柱の金属を自由に加工、旋盤(せんばん)

【工作機械のページ|削り込む】
→ 多様な切削加工を実現、フライス盤

【工作機械のページ|切断する】
→ 大型の金属板を即時に切断、シャーリング
→ 自由な形に金属を切断、コンターマシン
→ 金属を溶かして切断、バーナー
→ 短時間で金属棒を切断、金属用ノコギリ

【工作機械のページ|つなげる】
→ 金属を溶かして接続、溶接機

【工作機械のページ|曲げる】
→ 金属を曲げ加工、プレスブレーキ

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です