ミニモトクロッサー、ホンダ XR100R CRF100

1990年(平成2年)1月、パワフルな縦型100ccエンジンを搭載したモトクロス競技専用モデル、XR100Rがデビュー。アグレッシブなその走りは、その後CRF100Fへと引き継がれた。

9.5psのパワフルなエンジン

XR100Rは1990年(平成2年)1月、「初心者でも楽しめるモトクロッサー」としてデビュー。1986年(昭和61年)に登場した縦型エンジン搭載のXR80Rよりも、一回り大きな車体ながら、乾燥重量は68kg、シート高は770mmに設定。初心者でも扱いやすいサイズに設定されている。 フレームは高剛性のダイヤモンド型、リヤショックは本格的なプロリンク式モノショックを採用。写真は95年モデル。

99.2ccエンジンのボア×ストロークは53mm×45mm(XR80Rは47.5mm×45mm)。キャブレターは中口径の22φがチョイスされている。

●XR100RのSPEC(1990年モデル) 

型式:HE03/全長:1855mm/全幅:800mm/全幅:1030mm/ホイールベース:1255mm/乾燥重量:68kg/燃料タンク容量:6.5L/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒99.2cc/ボア×ストローク:53.0mm×45.0mm/圧縮比:9.4/最大出力:9.5ps/9000rpm/最大トルク: 0.79kgm/7000rpm/点火方式:CDI式マグネット点火/変速機:5速リターン/クラッチ:手動式/タイヤサイズ:前2.50-19 後3.00-16/当時の価格:19万9000円 

9.5psから9.8psにパワーを引き上げ

2000年(平成12年)にはサイレンサーの構造などを変更して、最高出力を9.8ps、最大トルクを0.81kgmにそれぞれアップ。またブローバイガス還元装置を採用し環境保全に対応している。 外観はガソリンタンクとシート形状を変更。シュラウドも新たに採用してスポーティーなイメージに仕上げている。写真は2002年モデル。

●XR100RのSPEC(2000年モデル)

 型式:HE03/全長:1870mm/全幅:815mm/全幅:1070mm/ホイールベース:1265mm/乾燥重量:73kg/燃料タンク容量:5.6L/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒99.2cc/ボア×ストローク:53.0mm×45.0mm/圧縮比:9.4/最大出力:9.8ps/9000rpm/最大トルク: 0.81kgm/7000rpm/点火方式:CDI式マグネット点火/変速機:5速リターン/クラッチ:手動式/タイヤサイズ:前2.50-19 後3.00-16/当時の価格:22万9000円 

XR100Rの各部を強化した「CRF100F」登場

2003年(平成15年)9月、XR100Rのフレームを強化し、サスペンションのセッティングを変更したCRF100Fが新登場。 フロントサスペンションは新設計のクッションストローク150mmのテレスコピック式、リアサスペンションはアクスルトラベル148mmのプロリンクを採用。ホイールはXR100Rと同様、前19インチ、後16インチとしている。 パワフルな9.8psエンジンや、中口径のPD22φキャブレターはXR100Rと同じ仕様。なお、CRF100Fのエンジンは、ミニバイクロードレーサー「NSF100」にも流用されている。

●CRF100FのSPEC(2003年モデル) 

型式:HE03/全長:1853mm/全幅:786mm/全幅:1046mm/ホイールベース:1249mm/乾燥重量:73kg/燃料タンク容量:5.5L/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒99.2cc/ボア×ストローク:53.0mm×45.0mm/圧縮比:9.4/最大出力:9.8ps/9000rpm/最大トルク: 0.81kgm/7000rpm/点火方式:CDI式マグネット点火/変速機:5速リターン/クラッチ:手動式/タイヤサイズ:前2.50-19 後3.00-16/当時の価格:22万9000円 

【縦型エンジン搭載マシン一覧】

→ カスタムに人気のエイプ100

→ 100との違いはココ、エイプ50

→ 名車、CB50/90、XE50/75、XL50/80

→ モタードルックのXR50/100モタード

→ ワイドタイヤ採用のR&P

→ XR80/XR80R/XLR80R/CRF80F

→ 縦型100cc搭載の4ミニレーサー、NSF100

2004年モデル

価格は24万450円。(価格はすべて発売当時)

 2005年モデル

価格は24万1500円。

 2006年モデル

価格は24万1500円。

 2007年モデル

グラフィックデザインを変更するとともに、タンク表面から燃料の揮発を抑える効果のある「多層ブロー成型式燃料タンク」を新採用。価格は24万9900円。

2008年モデル

価格は25万3050円。

 2010年モデル

チョークレバー、エンジンストップスイッチ、イグニッションスイッチの各表示を視覚的に認知しやすいピクトグラム(絵文字)に統一。視認性をより高めている。またジェネレーター側のクランクケースカバーのデザインを変更。価格は25万3050円。

2011年モデル

タンクシュラウドに新しいグラフィックデザインを実施。ハンドルパイプの塗装色をシルバーからマットブラックに変更。またリヤフェンダーとサイドカウルをホワイトとしている。価格は25万3050円。

2012年モデル

2011年モデルから大きな変更はなし。価格は25万3050円。

2013年モデル

2012年モデルから大きな変更はなし。価格は25万3050円。

★縦型エンジン搭載車の変速比の比較

1速 2速 3速 4速 5速 共通車両
XR50モタード 3.083 1.882 1.400 1.130 0.960 エイプ50、CRF100F、CB50、TL50、XE50/75(後期)、R&P
XR100モタード 3.083 1.882 1.400 1.130 0.923 エイプ100、XR100R
CRF80F 2.692 1.823 1.400 1.130 0.960 XR80R
XE50/75(前期) 3.083 1.882 1.333 1.041

バイクのミッション,ギアレシオとクロスミッション

★縦型エンジン搭載車 エンジンスペックの比較

50cc 最高出力 最高トルク 圧縮比 ボア×ストローク(mm) キャブレター(口径)
XR50M 3.3ps/8000rpm 0.33kgm/5000rpm 9.2 42.0×35.6 14φ
エイプ50 3.7ps/8000rpm 0.37kgm/6000rpm 9.2 42.0×35.6 14φ
R&P 4.1ps/9000rpm 0.36kgm/7000rpm 9.5 42.0×35.6 15φ
TL50 4.2ps/9500rpm 0.36kgm/7500rpm 9.5 42.0×35.6 15φ
XE50 4.5ps/9000rpm 0.37kgm/8000rpm 9.5 42.0×35.6 15φ
CB50JX 6.3ps/1万500rpm 0.43kgm/8500rpm 9.5 42.0×35.6 18φ
51cc~90cc 最高出力 最高トルク 圧縮比 ボア×ストローク(mm) キャブレター(口径)
XE75 6.0ps/8000rpm 0.57kgm/6000rpm 9.0 48.0×41.4 15φ
XR80R 8.8ps/1万rpm 0.66kgm/9000rpm 9.7 47.5×45.0 20φ
CRF80F 8.8ps/1万rpm 0.66kgm/9000rpm 9.7 47.5×45.0 20φ
CB90JX 10.5ps/1万500rpm 0.76kgm/9000rpm 9.5 50.0×45.0 20φ
100cc 最高出力 最高トルク 圧縮比 ボア×ストローク(mm) キャブレター(口径)
XR100M 6.5ps/8000rpm 0.67kgm/6000rpm 9.4 53.0×45.0 16φ
エイプ100(08) 6.3ps/8000rpm 0.67kgm/6000rpm 9.4 53.0×45.0 16φ
エイプ100(初期型) 7.0ps/8000rpm 0.71kgm/6500rpm 9.4 53.0×45.0 16φ
XR100R 9.8ps/9000rpm 0.81kgm/7000rpm 9.4 53.0×45.0 22φ
CRF100F 9.8ps/9500rpm 0.81kgm/7000rpm 9.4 53.0×45.0 22φ

【上記のマシンを要チェック!】

→ カスタムに人気のエイプ100

→ 100との違いはココ、エイプ50

→ 名車、CB50/90、XE50/75、XL50/80

→ モタードルックのXR50/100モタード

→ ワイドタイヤ採用のR&P

→ XR80/XR80R/XLR80R/CRF80F

→ 縦型100cc搭載の4ミニレーサー、NSF100

 

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