定番の工作機械 溶接機 | 金属と金属を溶かして接続

溶接機は金属と金属をつなぎ合わせる機械。フレームの延長加工、ネック部の角度変更、フレームのレイアウト変更、スイングアームの延長など多方面に活用されています。

金属を溶かしてガッチリと接続

溶接は化学的に接合する接着剤とは異なり、接合したい金属を物理的に溶かして接合する方法。バイクのカスタムは、比較的手軽に扱えるスチールの溶接が主流となっています(スチールに比べ、一般にアルミの溶接は高い技術力が必要)。

バイクカスタムにおける溶接機の具体的な使い方としては、「フレームの切断・フレームの継ぎ足し・溶接」「フレームのネック部切断・ネック部の切削・ネック部の溶接」「スイングアームの切断・アーム部の継ぎ足し・溶接」「フレームやスイングアームの補強」「ツイン型リヤショックのマウント部変更」など。

溶接の主流は、アーク溶接とスポット溶接(抵抗溶接)の2つ。スポット溶接は自動車や薄板板金などの分野で繁用されているが、一般にバイク用パーツの製作やバイクカスタムにはアーク溶接を使用します。写真は電流の設定や対象物によって溶接ワイヤーを供給する「半自動式アーク溶接機」という機械です。

スチールを溶接してみよう

スチールの厚さ8mm板と、厚さ10mm板を溶接してみます。今回は溶接の中でも比較的簡単な「溶接棒」を使った方法に挑戦してみましょう。

2つの対象物が動かないよう、万力でしっかりと固定します。

黒いハンドルを回し、変圧器を厚みに応じた電圧に設定します。電圧が高すぎると、キレイに溶接できません。

溶接中。溶接の火を肉眼で見てしまうと目が焼ける(目玉が痛くなる)ので、作業時は溶接マスクの装着が必須です。

溶接のビード部分。電圧が少し高すぎたせいか、決してキレイではありません(笑)。

しかし2つはしっかりと合体しました。

※注1:ご注意…工作機械を使った作業には危険が伴います。初心者は熟練者の指導の下、正しく、慎重に作業して下さい。なお、パーツの加工、その他の作業の際に発生したパーツや工作機械の破損、ご自身の怪我に対する責任は当サイトでは負いかねます。あくまでも自己責任で作業して下さい。

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