足回りの剛性アップ、ロングホイールベース化、ショートホイールベース化、大径ホイールの装着、ワイドホイールの装着、足下のドレスアップなどなど、モンキー&ゴリラのスイングアームを交換する理由は様々。スイングアームの交換で、足下のクオリティーをアップさせてみましょう。
ノーマルのスイングアーム回り。ノーマルスイングアームはスチール製ブラック塗装仕上げ。社外アルミ製に比べてシンプルなイメージ。
現況は160mmロングのスタビライザー付きスイングアームを装着。享年劣化による表面のくすみだけでなく、跳ね石などによる細かな傷も多数。
モンキー・ゴリラ、スイングアーム選びのポイント
サイズを選ぶ
モンキー&ゴリラ用はノーマル同寸、40mmロング、80mmロング、160mmロング、200mmロング等々、各種サイズあり。
タイプを選ぶ
スタビライザー(補強)の有無、ツインショックタイプ、モノショックタイプ、標準ホイール用、ワイドホイール用など、モンキー&ゴリラ用はタイプも豊富。スッキリしたリヤ周りに仕上げたいのならスタビ無し、パワフルなスタイルに仕上げたいのならスタビ付きなど、好みに合わせてセレクトできます。
素材を選ぶ
スイングアームは抜群のカスタム度&高強度を誇る角パイプ(口の字型、日の字型、目の字型などがあり)、ノーマルルックの丸パイプなど、モデルによってパイプの素材が異なるのが特徴。
モンキー・ゴリラのスイングアーム交換作業
スイングアーム交換=難しいと思う初心者もいるでしょうが、難易度は決して高くありません。ビギナーでも簡単に作業できるはずです。
スイングアーム交換時の注意点
交換するスイングアームがノーマルと同寸ならば特に問題ないのですが、仮に100mmロングや160mmロングなど延長タイプを選んだ場合。
チェーンとリヤショックの長さが足りなくなるため、メーカー推奨サイズのチェーン&リヤショックに交換する必要があります(詳しくは各メーカーのカタログを参照)。
今回装着するスイングアームは160mmロングタイプ。そのため、チェーンは110L、リヤショックは330mm長をセレクトしています。
▲今回装着するのは、クオリティーにトコトンこだわるハイエンドユーザーにも大人気のGクラフト製モンキー・ゴリラ用「トリプルスクエア」。素材には、強度&耐久性に優れた7NO1アルミニウム合金を使用。鏡のように光り輝く美しい外観、剛性の高さ、スムーズな動作性など細部まで徹底的に追求されています。
バイク用ジャッキなどを使い、リアタイヤを浮かせます。
リアショックを取り外します。作業はラチェットハンドル、ボックスレンチ各サイズ、メガネレンチ各サイズがあれば便利です。
リアブレーキアームに取り付けられたナットを緩め、フットブレーキペダルにつながるブレーキロッドを取り外します。
14mmのメガネレンチと19mmのボックス&ラチェットレンチを使い、リアホイールを固定しているアクスルボルトを緩め、アクスルシャフトを引き抜きます。
リアスプロケットに掛かったドライブチェーンを外します。次にリアのドラムブレーキの凹部と、スイングアームの凸部分を後方にスライドさせる要領でホイールを取り外します。
リアホイールが取り外せました。
リアショックとリヤホイールを取り外し、スイングアームのみになった状態。
ラジオペンチを使い、ドライブチェーンをつないでいるジョイント部分を外します。
スイングアームのピボット部のナットを緩め、挿入されているアクスルシャフトを引き抜けば、スイングアームを取り外すことができます。
取り外された既存のスタビライザー付きスイングアーム。
アクスルシャフトにグリスを塗り、スイングアームを取り付けます。アクスルシャフトのナットを規定トルクで締め付けた後は、スイングアーム本体がスムーズに動くかを確認します。
レンチを使ってリアショックを取り付けます。
リアショックを取り付けたところ。
リアのドラムブレーキの凹部と、スイングアームの凸部分を前方にスライドさせる要領でホイールをセットします。
ホイールをセット後、アクスルシャフトを挿入。次に固定用ナットを仮止めします。
フロントスプロケットとリアスプロケットにドライブチェーンを引っ掛けた後、ラジオペンチを使ってドライブチェーンを接続します。
取り外した時と逆の要領で、ドラムブレーキアームを取り付けます。
スパナを使い、ドライブチェーンの遊びを調整します。チェーンの遊びは20mm~30mmに設定するのが一般的。
アクスルシャフトを本締めすれば、スイングアームの交換完了。極太スイングアームでリア回りのフォルムも大幅にアップしました。