モンキーのエンジン分解・組付 4 – 大容量オイルポンプ

オイルポンプはクランクケース下に溜まったエンジンオイルを汲み上げ、シリンダーヘッドやクラッチなどにオイルを送り込むパーツ。排気量をアップしてオイルポンプの容量が追いつかなくなったモンキーやエイプのエンジンは、社外の大容量タイプに要交換となる。

オイルポンプは右側のクランクケースに固定。プラスドライバーで3本のプラスビス(赤○)を緩める。

1次側クラッチを装着したモンキーのオイルポンプ交換は、一部の取り付けビスがクラッチ本体に隠れてしまうため、クラッチ本体を分解する必要がある。

●規定トルク:1.0kg・m(※)

オイルポンプを取り外したところ。古いガスケットは組み付け時、新品に交換すること。 中央の穴には小さなガイドピンが挿入されている。紛失や組み忘れに注意しよう。

組み込み時は回転部分にオイルを注油する。

組み込み前には、中央の回転部分がスムーズに動作するかを確認しよう。

オイルポンプの交換時には、オリフィスも拡大

モンキー系エンジンのオイルポンプを大容量化する場合は、オイルの噴出口である矢印のオリフィスを拡大する。 オリフィスのサイズは12Vモンキーの場合、基本的に2mmまで拡大。市販もしくは付属のドリルを使って作業する。

汲み上げられたオイルはシリンダーヘッド方向へ

オイルポンプに汲み上げられてオリフィスから吐出したエンジンオイルは、オイルラインを伝って赤い矢印のシリンダーヘッド方向に循環し、コンロッドやカムシャフトなどを潤滑する。

またオリフィスから出たオイルはクラッチ方向にも向かい、クラッチ板なども潤滑。写真は12Vモンキーのオリフィス部。

パーツの取り付けにはトルクレンチを使用

各部の取り付けにはトルクレンチを使い、規定トルクで締め付けることが大切。規定トルク以外で締め付けた場合は、

1. トルクの掛けすぎによるパーツの破損

2. ボルトやネジの緩み

を招く恐れがあるので注意しよう。

グリップ部を回転させて規定トルクに設置。設定トルクをデジタルで表示する便利なタイプもあるので要チェック。

次なるステップ →ジェネレーターの分解・組み付け

前の作業に戻る →クラッチの分解・組み付け

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→ オイルの吐出量を上げるオイルポンプ

 

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