6ボルト電装のホンダ(HONDA) MONKEY [6Vモンキー]/限定・特別仕様

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モンキーは1974年、これまでのリジッド式リヤサスペンションからスイングアーム式サスペンションに変更。以降、折り畳みハンドル、フレーム、前後の足回りなどの基本構造は、現行のFIモンキーにもきっちりと引き継がれている。

前モデル → 超お宝の多摩テックモンキー

次モデル → タマ数豊富な12Vモンキー/限定モデル

1974年(昭和49年)2月 Z50J(型式:A-Z50J-100~120~)

現行モデルの原形ともいえる、通称「4リットル」

愛らしい台形フォルムの4ℓガソリンタンクが大きな特徴。そのため6V電装ながら、フリークからは「4リットル」「4リッター」「おにぎり」などとも呼ばれる。

最大のポイントはリジッド式からスイングアーム式のリヤショックに変更し、公道での走行安定性を大幅にアップしている点。またこのモデルより、現行モデルにも採用のブロックパターンタイヤを導入している。

75年に発売されたJ-2はカブと同じシーソータイプのチェンジペダルに変更し、安全確保のためにウインカーステーが延長されている。

●SPEC 

全長:1325mm/全幅:615mm/全高:855mm/乾燥重量:50kg/燃料タンク容量:4ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.6ps/7000rpm/最大トルク:0.3kgm/5000rpm/変速機:3速リターン/クラッチ形式:自動遠心式/タイヤサイズ:前後3.50-8/価格:7万9000円(J-1の発売当時)・9万9000円(J-Ⅱの発売当時)

1978年(昭和53年)8月 Z50J-Z(型式:A-Z50J-130~)

アメリカン風のティアドロップ型タンクを採用

キャブレター最終型の2007年モデルまで引き継がれていくティアドロップ型の5ℓタンクとサドル型シートを採用。Z50M以来採用の遠心式クラッチ+3速ミッションを備えたJZ-1に加え、マニュアル式クラッチ+4速ミッションのJZ-2もラインナップ。78年にはマニュアル式クラッチ+4速ミッション採用のゴリラ(JZ-3)が発売となった。

発売当時はアメリカンバイクブームだったため、モンキーにもアメリカン風タンクを採用。モンキーのみに許された遊び心溢れる試みだった。多くのメーカー関係者自身も、まさか2007年まで続くとは思わなかったという噂。

●SPEC 

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.6ps/7000rpm/最大トルク:0.3kgm/5000rpm/変速機:3速リターン(4速リターン)/クラッチ形式:自動遠心式(マニュアル式)/タイヤサイズ:前後3.50-8/価格:10万円(発売当時)

1981年(昭和56年)3月
Z50J-B(型式:A-Z50J-141~)
Z50J-C(型式:A-Z50J-142~)
Z50J-E(型式:A-Z50J-150~)

当時の流行を反映したブラックカラー

当時の流行色を取り入れたブラックカラーのモンキー。ポイントはホイールカラー。スタンダード仕様はこれまでと同じシルバーだが、9000円アップでゴールドも選択できた。J-Bでは自動遠心式クラッチ+3速ミッションに加え、マニュアル式クラッチ+4速ミッションも選択可能。ただしJ-Cからは自動遠心+3速のみとなった。同時期にモデルチェンジされたゴリラには、マニュアル式クラッチ+4速ミッションが採用されている。

●SPEC 

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.6ps/7000rpm/最大トルク:0.3kgm/5000rpm/変速機:3速リターン(4速リターン)/クラッチ形式:自動遠心式(マニュアル式)/タイヤサイズ:前後3.50-8/価格:10万9000円(発売当時)

1985年(昭和60年)4月 Z50J-F(型式:A-Z50J-160~)

4速マニュアルクラッチを採用

1967年のZ50M以来続いてきた遠心式3速ミッションを廃止し、現行モデルにも継承されているマニュアル式クラッチ+4速ミッションを採用。エンジンは84年に5000台限定発売されたゴールドリミテッド(次号にて掲載)と同じ仕様。圧縮比を8.8から10に上げ、2.6psから3.1psにパワーアップされている。ウインカー、ホーン、ライトスイッチを左側にまとめた集合スイッチもリミテッドより引き継いでいる。

●SPEC 

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.6ps/7000rpm/最大トルク:0.3kgm/5000rpm/変速機:3速リターン(4速リターン)/クラッチ形式:4速マニュアル式/タイヤサイズ:前後3.50-8/価格:11万9000円(発売当時)

1988年(昭和63年)1月 Z50J-J(型式:A-Z50J-162~)

各部のカラーリングを変更

カラー&グラフィックを変更。エンジン、外観、足回りなどの基本構成は前モデルのJ-Fと同じ。カラーリングチェンジに伴い、メッキ仕様だった前後フェンダー、ブラックペイントだったヘッドライトハウジングもガソリンタンクと同カラーにペイント。安全性を高めるため、左ミラーも標準装備された。

●SPEC 

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.6ps/7000rpm/最大トルク:0.3kgm/5000rpm/変速機:3速リターン(4速リターン)/クラッチ形式:4速マニュアル式/タイヤサイズ:前後3.50-8/価格:12万2000円(発売当時)

 

MONKEY [6Vモンキー] 限定・特別仕様

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登場以来、その愛くるしいフォルムでモンキーの知名度は徐々にアップし、人気も急上昇。「大人が楽しめるレジャーバイク」というイメージがすっかり定着した1979年、斬新さに磨きをかけたメッキ仕様の初代限定モンキーが誕生した。ここでは6V電装を採用した懐かしのリミテッドモデル&特別仕様車を振り返ってみよう。

前モデル → 超お宝の多摩テックモンキー

次モデル → 12Vモンキー/限定モデル

1979年(昭和54年) Z50J-Z(型式:A-Z50J-130~)

初代モンキーリミテッド

モンキー初の特別仕様車はフレーム、ガソリンタンク、フロントフォーク、スイングアーム、ヘッドライトケース、サイドカバー、チェーンケース等々、あらゆる箇所にメッキ加工を実施。限定車ならではの存在感と高級感をアピールした。

当時は目立ち度120%のド派手な出で立ちから「ちょっとやり過ぎでは…」という声も少なからずあったらしい。しかしメッキ仕様モンキーはフリークの心をガッチリと掴み、高い人気を獲得した。

初代のメッキ仕様車は、78年に発売された通常モデル(Z50JZ)と同様、

<1> クラッチなしの3速自動遠心式

<2> クラッチ付の4速手動式

の2バージョンがリリースされていた。ちなみに、

<1>はガソリンタンクのデザインがバームクーヘン状の太いスプライト、それに「HONDA」のロゴ+茶色のシート

<2>はガソリンタンクのデザインがウイングマーク、これに「HONDA」のロゴ+白系のシート

が採用されていた。

なお、東京リミテッドとホワイトスペシャルにはクロス模様のシートが採用されるが、初代はスタンダードと共通。

●スペック

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.6ps/7000rpm/最大トルク:0.3kgm/5000rpm/変速機:3速リターン(4速リターン)/クラッチ形式:自動遠心式(マニュアル式)/タイヤサイズ:前後3.50-8/発売価格(当時):13万円

1982年(昭和57年) Z50J-B(型式:A-Z50J-141~)

関東地区のみ発売の東京リミテッド

1979年発売の初代リミテッドの人気を受け、82年に登場したのが、同じくメッキ仕様の「東京リミテッド」。関東地区のみ発売されたという珍しい地域限定モデルだ。初代リミテッド同様、外装には豪華なメッキパーツを採用。初代との大きな違いは、ガソリンタンクに「TOKYO LTD」のロゴを配し、クロス模様のシートを採用している点。こちらは初代とは異なり、マニュアル式4速ミッションのみとしている。

●スペック

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.6ps/7000rpm/最大トルク:0.3kgm/5000rpm/変速機:4速リターン/クラッチ形式:マニュアル式/タイヤサイズ:前後3.50-8/発売価格(当時):13万8000円

1984年(昭和59年)9月 Z50J-F(型式:A-Z50J-160~)

限定5000台の初代ゴールドモンキー

レジャーバイクとしての確固たる地位を固めていた84年、シルバーのメッキ仕様を凌ぐゴージャスなゴールドメッキ仕様が5000台限定で発売された。この頃には「やり過ぎでは…」という声もなく、ユーザーは「待ってました!」と言わんばかりに過激な外観の限定モデルに食い付いた。その食い付きぶりは凄まじく、5000台は即完売。その後も人気は衰えることなく、程度の良いものは新車販売価格を大きく上回る高値で取り引きされ続けた。

初代ゴールドモンキー(2代目は96年に限定発売)は圧縮比をこれまでの8.8から10に上げ、パワーを2.6psから3.1psに引き上げ。ミッションはマニュアル4速のみ。

→2代目ゴールドモンキーを見る

●スペック

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力: 3.1ps/7500rpm/最大トルク: 0.32kgm/6000rpm/変速機:4速リターン/クラッチ形式:マニュアル式/タイヤサイズ:前後3.50-8/発売価格(当時):13万9000円

1988年(昭和63年)1月 Z50J-J(型式:A-Z50J-162~)

清楚な限定ホワイトスペシャル

レーサーレプリカ全盛の、日本中でバイクブームが巻き起こっていた88年。ド派手なピカピカ系の外観を持った先代とは異なり、清楚で落ち着いた雰囲気に仕上げられた特別限定モデル「ホワイトエディション」が登場した。

このモデルはキャンディーレッド&アイボリーのツートンカラーを施した標準モデル(Z50J-J)とともにリリース。ガソリンタンクはパールミルキーホワイトをベースに、中央をゴールドにペイントされ、フレーム、スイングアーム、ライトケース、Fフォーク、サイドカバー、ホイール、ハブ、リヤショックスプリングなど細部までホワイト塗装を実施している。

標準モデルと異なるシルバーカラーのシートは、東京リミテッドやゴールドにも採用されたカスタム度の高いクロス模様のスペシャルシート。

●スペック

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力: 3.1ps/7500rpm/最大トルク: 0.32kgm/6000rpm/変速機:4速リターン/クラッチ形式:マニュアル式/タイヤサイズ:前後3.50-8/発売価格(当時):12万5000円

1990年(平成2年)1月 Z50J-L(型式:A-Z50J-163~)

一部ウイング店のみの取り扱いだったお宝車

90年に登場したブラックカラーのワイルドなリミテッドエディション、通称「ブラックモンキー」。外装だけでなく、エンジンやホイール、ハブまでも黒色に塗装。85年にブラックカラーのスタンダードモデルが発売されているが、フリークの間ではこのモデルが“正式なブラックモンキー”だとされる。

登場は1990年の、年間販売台数で好成績を収めたホンダウイング店の関係者が集まった新春大会。同大会にて予約受付を行ったのがブラックモンキーだった。単なる限定モデルではなく、一部のウイング店でしか取り扱えなかったという点がこのモデルの最大のポイント。

お宝度もリジッドサス時代のモンキーに次いで高いのではないかと推測される。

●スペック

全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5ℓ/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力: 3.1ps/7500rpm/最大トルク: 0.32kgm/6000rpm/変速機:4速リターン/クラッチ形式:マニュアル式/タイヤサイズ:前後3.50-8/発売価格(当時):13万2000円

前モデル → 超お宝の多摩テックモンキー

次モデル → タマ数豊富な12Vモンキー/限定モデル

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