モンキーやゴリラのディスクブレーキ化の必須アイテムである“ハブ”は種類も豊富。ただしスイングアーム、ディスクローター、ステムシャフトなど関連パーツの組み合わせを間違えると、「ボルトオンで装着できない」「マシンセンターが出ない」等のトラブルが発生するので注意しよう。
ハブ選びの注意事項
ハブは組み合わせる関連部品が、ごくごく限定されるパーツ。
『パーツメーカーが違えば、ディスクローターの取り付けピッチ、オフセット量などは異なる。パーツメーカーが異なるパーツの組み合わせは、基本的に不可』と覚えておいたほうがいいだろう。
加えてもうひとつ。たとえメーカーが同じであっても、メーカー指定以外の組み合わせは取り付け不可となる場合があるので要注意。
「金属加工用の各種工作機械が、自由に使える環境にあります」というユーザーを除き、
<1> 組み合わせるパーツのメーカーを統一する。
<2> 購入する前に、組み合わせるホイール、ステム、フロントフォーク、ディスクローター、スイングアームなどは、目的のハブに適合するのかをよく確認しておくこと。
以上が基本中の基本。この組み合わせを間違えるとボルトオン装着できない、マシンセンターが出ないなどのトラブルを招いてしまうので注意しよう。
ホイールは種類によってオフセット量(凹みの度合い)が異なる場合がほとんど。そのため、メーカー指定以外のハブを組み合わせると、マシンセンターやチェーンラインが出ない等のトラブルが発生する。
組み合わせを間違えてマシンセンターが出ない…。こんな時は、旋盤でワンオフのカラーを製作する必要あり。
フロント側のマシンセンターを出すため、アクスルシャフトに装着されたカラー(矢印)。
リヤ側のマシンセンターを出すために装着されたカラー(矢印)。
写真上の3つはメーカーの異なるモンキー用ハブ。写真左と写真中は、ともに10インチディスク用フロントハブ。写真右はディスク用リヤハブ。
写真上はメーカーの異なる10インチフロントディスク用ハブ(モンキー用)。オフセット量が若干異なっている。
同じくメーカーの異なる10インチフロントディスク用ハブ(モンキー用)。ディスクローターの取り付けピッチが若干異なっているため、同じディスクローターは取り付けできない。
上記の2つのフロント用ハブに、付属のディスクローターを取り付けたところ。写真左は190mmディスクローターを、右は170mmディスクローターを採用。
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