モンキーやエイプの社外ホイールの素材は、軽量で美しいアルミニウム合金(アルミ・注1)がメイン。一方、アルミよりも価格は高額になるが、マグネシウムやカーボンを素材にしたホイールも存在する。それぞれの特徴を挙げてみよう。
※注1:アルミの正式名称はアルミニウム。ひと口に“アルミ”といってもその種類は膨大。バイク用パーツ製作に使用する素材は100%純粋なアルミニウムではなく鉄、銅、マグネシウム、亜鉛など様々な物質で構成されたアルミニウム合金。溶接に適しているためスイングアームなどに使用されるのは「7N01」、溶接には不向きだが強度の高い「2017」、卓越した強度を誇るためキャリパーサポートなどに採用の「7075」などがある。
アルミは軽量かつ美しい!
多くのノーマル用ホイールはコストダウンのため、スチールホイールが採用されている。しかしほとんどの社外ホイールはアルミを採用。アルミのポイントは、
<1> スチールよりも軽量。およそ1/3程度の比重
<2> 軽量ながらスチールと同等以上の強度が確保できる
<3> アルマイト処理すればサビにも強くなる
<4> カラーアルマイト仕上げによってドレスアップ性がアップする
<5> 素材が柔らかいため加工しやすい
<6> ポリッシュ仕上げ等によって、より美しく仕上がる
ブルーブラックカラーにアルマイト処理されたオシャレな2ピース型ホイール。
アルミニウム合金を溶かし、型枠に流し込んで製作された鋳造ホイール。
立体感溢れるアルミ鍛造ホイール。素材となるアルミニウム合金を真っ赤になるまで熱し、金型やプレス機を使って圧縮・成型。その後、表面や細部に削り加工を施して仕上げるのが一般的。
アルミ以上の軽さを誇るゼイタクなマグネシウム
自動車レースの最高峰、FI出場マシン用ホイールにも採用されるハイエンドな素材。アルミよりも軽量で強度も高い。ただし加工が難しく、材料も高額なため、発売価格はアルミよりもかなり高額。
軽量かつ衝撃吸収性に優れたカーボン
一部のホイールに採用。成形しやすいため、カウルなどの外装類に多用される。金属に比べて衝撃吸収性が高く、耐熱性もGOOD。軽量ながら強度が高いのも大きな特徴。→ 外装パーツの素材と特徴
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