アイデアで勝負! モンキーやゴリラのテール回りを “自分流”にロング化!

モンキーのテール回り

10インチホイール&ロンスイ化でホイールベースがグイッと伸びたゴリラ。ただしテール回りはノーマルのままです。全体のバランスを考え、今回はテールランプとウインカーの位置を変更してみます。

モンキー・ゴリラのテール回りを移動

モンキーやゴリラのキャリアを残したまま位置変更は可能?

 ノーマルゴリラに比べ、このゴリラは160mmロングスイングアームや10インチホイールでリヤの足回りが伸びています。ただしシートやリアキャリアはノーマルのため、やや寸詰まり感あり。

これらを解消するためには、社外の「テール回り延長ステー」を使うのが定番。ただしこの手法は、“ノーマルのリアキャリアを取り外して延長ステーに交換する”ことが前提。

ノーマルのリヤキャリアはお気に入りなので、どうしても残したい…。そこで無い知恵を絞り、自分流カスタムに挑戦してみました!

やや“寸詰まり感”のあるテール回り

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ウインカーとテールランプ回りはノーマルのまま。そのためにやや窮屈なイメージがあります。今回のカスタムの目標は、

・バランスを保つため、ウインカーとテールランプ回りを後方にズラす

・ノーマルキャリアはそのまま残す。

以上の2点です。

曲げ加工されたナンバーを…

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タイヤと接触するためナンバーを曲げ加工。

“曲げ加工”といえば聞こえはいいが、実際は“単純に手で強引に折り曲げた”というのが正解です(笑)。

ノーマルのリアキャリア回り

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シートを取り外すとリアキャリア回りが露出。社外の「テール回り延長ステー」は、ノーマルのリアキャリアを「テール回り延長ステー」と交換し、テール回りを伸ばすしくみ。

リアキャリアの固定ボルト

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ノーマルのリアキャリアは右側2本・左側2本の合計4本のボルトでフレームに固定。

まずは『キャリアを後ろにズラし、まずは既存のネジ穴の左右2ヶ所固定。残り2ヶ所はフレームに後付けしたワンオフステーに固定する』という作戦を検討。

ランプ類を後方にズラす作戦を実施!

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上記作戦について。「溶接機のないオレには無理だ」と早々に諦め、ランプ類を後方にズラす作戦に変更。

ただし同作戦にも強度を保つための、補強ステーが必要になりそうです。

テールランプを取り外す

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2本のボルトで固定されたテールランプを外すと、ウインカー周りの2本の固定ボルトが露出。ボックスレンチを使い、このボルトも取り外します。

ウインカーを取り外す

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ウインカー回りはリアキャリアの後部と上部で固定。これらのボルトを取り外すと、ウインカー回りが完全にフリーの状態になります。

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今回の作戦としては、

「金属板のステーを作成し、ランプ回りの強度を確保する」

「固定する2本のボルトをロングタイプに変更し、間にカラーをかませる」

の2つがメイン。

80mm延長に決定

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バランスを見ながら、ランプ類の変更位置を煮詰めてゆきます。検討した結果、今回は80mmロングに設定。

ステーのおおまかな幅も計測しておきます。

ノーマルの位置

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80mm後方に位置変更

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ステーには厚さ1.5mmのアルミ板を使用

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ステーにはアルミ板を利用します(ホームセンターにて400円で購入。サイズは厚さ1.5mm×縦100mm×横200mm)。ステンレス板やスチール板もありましたが、適度な強度を持ちつつも、曲げ加工や穴開け加工がしやすいアルミを選択。今回は縦70mm×横150mmの箇所に黒マジックで線を引き、切断します。

ステーをサンダーで切断

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「加工しやすいアルミなので作業は楽々」という当初の予想とは大間違い。万力で素材を固定せず、サンダーで切断する作業は、「素材がグラついて力が入りにくい 」「素材が超高温になる(軍手の着用必須)」ので苦戦しました。素材の硬いステンレスやスチールだったらギブアップしていたかも。

サンダーで切断箇所を整えたら作業は完了。サンダーでの金属切断は慣れている者でも危険を伴うため要注意。金属を切断する“シャーリング”という大型機械を備えたホームセンターもあるので、金属を切断加工したいビギナーはチェックしてみましょう。

ハンドドリルを駆使して穴開け

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いつも使っている電動ドリルが故障のため動かず、急遽ホームセンターで見つけたハンドドリルを使用。今回使用したハンドドリルは~6.5mmドリル用。価格は2000円でした。

固定したドリルを素材に押し当て、ハンドルをクルクルと回せば穴が開くしくみです。~1.5mm程度の薄いアルミ板への穴開けには重宝するはず(ただし硬いステンレス板やスチール板の穴開け作業は苦戦しそう)。

リアキャリアを使って曲げ加工!

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アルミステーに階段状の段差を付けます。通常は「ブレーキ」という曲げ加工用機械を使うのですが、そんな便利なものはありません。そこでリヤキャリアを利用し、テコの原理で段差を付けていきます。

テールランプ部とジャストフィット

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ウインカーステー部にアルミ板を差し込み、アルミ板の段差を微調整します。両者がピッタリと合致すれば、次の作業に移ります。

今回の使用アイテム・その2

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スペーサー φ6×50mm(2個入り110円)、φ6×30mm(4個入り210円)/6mm×120mmロングボルト×2本(1本120円)。

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アルミ板をかませてウインカーステー部を80mm後方にズラしたため、リアキャリアを固定するボルトを120mmまでロング化。

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120mmボルトには長さ50mmと30mmのカラーを挟み込みます。カラーなしに比べ、確実に固定できるのがポイントです。

ハンドドリルで再び穴開け

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ウインカーステー部の取り付け位置が決まったら、取り付け穴の中央部に印を付け、一旦ウインカーステー部を取り外し。ハンドドリルを使用して6.5mmの穴を開けます。

取り付け完了!

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先程開けた穴とウインカーステー部をボルト&ナットで固定したところ。

Before 移動前

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160mmロングスイングアーム、10インチホイール、330mmリヤショックでリヤ周りはロング化。しかしテールランプ周りはノーマルのままなので、寸詰まり感があります…。

After 移動後

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テールランプ周りを80mm後方に移動したところ。ノーマルキャリアとの違和感もなく、自然なフォルムに仕上がりました。ワンオフのアルミステーのおかげで強度もバッチリですよ!

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モンキーのテール回り

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