モンキーのエンジン分解・組付 5 – ジェネレーター

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ヘッドライトやウインカー、スパークプラグなどへの電力を供給するジェネレーター(アウターローターとも呼ばれる)。モンキーやエイプの場合、「フライホイールプーラー」という特殊工具を使えば、丸いフライホイール(弾み車の部分)は簡単に取り外しが可能だ。

フライホイールの取り外し

センターにある14mmのナットを緩める。クランクシャフトの供回りを防ぐため、「コンロッドストッパー」という工具を使用すると便利。ナットの奥にはワッシャーもあるので忘れずに保管しておこう。

作業には下記の「コンロッドストッパー」を使用する

「コンロッドストッパー」はクランクシャフトのコンロッドとクランクケースの間に挟んで使用する。写真はSP武川製。

まずは、フライホイールプーラーをセンター部分にしっかりと挿入(逆ネジ式)。手で止まるところまでネジ込む。

次に、下部をモンキーレンチ等でしっかりと固定したまま、上部のハンドルを正ネジ方向に締め付ける(時計周り)。

すると、フライホイールプーラーのハンドルを締め付けると、少しの衝撃とともに、フライホイールがカパッと外れる。

上記作業に使用する、特殊工具の「フライホイールプーラー」。各パーツメーカーから発売中。

イラストは、上記作業で取り外したジェネレーター接合部の構造。

クランクシャフトとフライホイールの接合部は、互いにテーパー状となって密着している。

特殊工具の「フライホイールプーラー」を使うことによって、クランクシャフトとフライホイールを“引き離す”のだ。

【ジェネレーターの関連ページ】

→ アウターローターとインナーローター

→ 点火タイミングの進角・遅角

フライホイールを取り外した後、指で示した「ウッドラフキー」という小さなパーツが、クランクシャフトに固定されているかを必ず確認する。

このパーツは、取り外したフライホイール中央の凹部分に合致するもの。

ウッドラフキーは細めのマイナスドライバーで取り外す。再使用する場合が多いので、紛失・装着忘れに注意しよう。

取り外した12Vモンキー用フライホイールの内側。このパーツはクランクシャフトに直結。電磁コイルの周りを回転し、発電するしくみ。

12Vモンキーは電磁コイル側のピックアップセンサーと、フライホイール側のピックアップ部(凸部分)が合致した時にスパークプラグが火花を飛ばすしくみ。

【電装系の関連ページ】

→ 電装系チューンの定番パーツ、CDI

→ 点火タイミングの進角・遅角

フライホイールの取り付け

フライホイールの取り付けには、取り外し時に使用した「フライホイールプーラー」は不要。

フライホイール中央の凹部分を、クランクシャフトに固定した「ウッドラフキー」に合致させ、無理にこじらず、ゆっくりと平均に挿入する。

後は取り外した要領とは逆の順序。コンドッドに「コンロッドストッパー」をかまし、ワッシャー、ナットを固定する。

●規定トルク:3.0~3.8kg・m(※)

クランクケースにつながったニュートラルランプのスイッチにセットされた配線を抜き取る。

取り付ける際はワッシャー部分(スプリングによって上下するしくみ)を下げ、銅線部をスイッチの穴に通す。

ステーターベースをクランクケースから取り外す。固定ビスが固着して手では回らない場合は、「インパクトドライバー」を使用すること。

「インパクトドライバー」は柄の部分をハンマーで叩くと、先端が回転するしくみ。素手では固くて回らないプラスビスやマイナスビスに使用する。工具店で入手可能。

取り外したステーターベース。発電用の電磁コイル、点火タイミングを拾うピックアップセンサーなどが固定されている。

ステーターベースの周りの溝にはOリングがはめ込まれている。亀裂などの損傷があれば要交換。

なお、ステーターベースの取り付け時には、中央のクランクシャフト貫通穴、ステーターベース周りのOリングをグリスアップしておくこと。

ステーターベースの接合部(2箇所のビス取り付け部)にはOリングが設置。紛失・付け忘れに注意しよう。

Oリング取り付け時にはグリスアップしておくこと。

カムチェーンのテンショナーローラーを抜き取り、カムチェーン本体を取り外す。

12Vモンキー用は「ミツバ製」と「デンソー製」あり

12Vモンキー用の純正ジェネレーターには「ミツバ製」とデンソー製」の2種類がある。

両者は電磁コイルの数が異なるため、互換性はなし。ステーターベースとフライホイールは、必ずメーカーを統一することが大切。

パーツの取り付けにはトルクレンチを使用

各部の取り付けにはトルクレンチを使い、規定トルクで締め付けることが大切。規定トルク以外で締め付けた場合は、

1. トルクの掛けすぎによるパーツの破損

2. ボルトやネジの緩み

を招く恐れがあるので注意しよう。

グリップ部を回転させて規定トルクに設置。設定トルクをデジタルで表示する便利なタイプもあるので要チェック。

※注:上記締め付けトルク値はメーカーのサービスマニュアルによるものであり、各メーカーのパーツによって異なる場合があります。

 次なるステップ →シフトアーム回りの分解・組み付け

前の作業に戻る →オイルポンプの分解・組み付け

【合わせて読みたい電装系の関連ページ】

→ アウターローターとインナーローター

→ 電装系チューンの定番パーツ、CDI

→ 点火タイミングの進角・遅角

 

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