モンキー、エンジンのバルブタイミング調整方法

シリンダーヘッド装着後は、カムチェーンにカムスプロケットを引っ掛け、カムシャフトにカムスプロケットを固定する。カムスプロケットやフライホイールの位置はもちろん、カムシャフトの“カム山”の位置にも注意して作業しよう。

各パーツの位置を知ろう

イラストはカムチェーンを引っ掛け、カムスプロケットを固定したところ。

最大のポイントは、各パーツを必ずイラストの位置にある状態で取り付けること。

ピストンは上死点(一番上に上がった状態)、吸排気バルブは完全に閉じた状態、カムシャフトのカム山がロッカーアームを押し上げていない状態であること。

カムシャフトのカム山は見えにくいので、パーツの位置と合わせマークの位置をイメージしながら作業しよう。

→ カムシャフトとロッカーアームの動き

横型エンジンのカムチェーンを緩める方法

手動式カムチェーンテンショナー採用車の場合は、フライホイール下にある調整用ボルトを緩めてやればOK。

油圧式のオートカムチェーンテンショナーを備えた12Vモンキー用の場合は、フライホイール下にある10mmの「チェックボルト(写真内)」を外して油圧を抜いてやれば、カムチェーンの張りを緩めることができる。

特にカムシャフトにカムスプロケットを固定する時は、チェックボルトの取り外しで作業はスムーズに行える。

→ カムチェーンのしくみと調整方法

エンジンオイルが入っている時の注意。それはチェックボルトを緩めるとエンジンオイルが噴き出てくるので、作業時には必ずウエスをスタンバイ。油圧が抜けてカムチェーンが緩んだら、すぐさまチェックボルトを元に戻す。そうすればエンジンオイルの噴出は少なくて済む。

シリンダーヘッド側

12Vモンキーのシリンダーヘッド部。シリンダーヘッド側の切り欠き、カムスプロケット側の合わせマーク(○マーク)を合わせ、カムスロケットの取り付けボルトが一直線になるように合致させる。

エイプ系縦型エンジンの場合は、カムスプロケットの合わせマーク(○マーク)が真上にくるように合わせる。

→ 腰上の分解・組み付け

フライホイール側

シリンダーヘッド側と同時に、フライホイールのTマーク、クランクケース側の切り欠きを合わせる。これは12Vモンキー、エイプ系とも同じ。

→ 腰下の主要パーツたち

→ 点火タイミングの変更

カムスプロケット装着時は、必ず「圧縮上死点」に合わせること!

上死点とはピストンの位置が一番上にある状態のこと。この上死点には、

「圧縮上死点」

「オーバーラップ」

の2種類がある。カムスプロケット装着時は、カムシャフトのカム山がロッカーアームを押し上げていない状態=吸排気バルブが閉じた状態であること。バルブタイミング調整時には、まずこれを確認することが大切。

→ カムシャフトとロッカーアームの動き

こちらは「オーバーラップ」の状態

オーバーラップとは、カムシャフトのカム山が若干ロッカーアームを押し上げている状態、つまり吸気バルブと排気バルブが少し開いている状態のこと。

この状態でカムスプロケットを取り付けると、「バルブクリアランス」が正しく計測できない。結果としてエンジンの破損等の原因となるので要注意。

→ カムシャフトとロッカーアームの動き

12Vモンキー用ヘッドにカムシャフトを装着しているところ。組み込み時はロッカーアームが2つのカム山に接触するため、カム山を下に向けて挿入する。

→ 腰上の分解・組み付け

エイプ系用の社外4バルブヘッドにカムシャフトを装着したところ。エイプ系の場合は、シリンダーヘッド上にカムシャフトを乗せ、ロッカーアームを組み込んだホルダーを固定する

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→ 腰上の主要パーツたち(ヘッドやピストン)

→ 腰上の分解・組み付け